長野市風間で4日(2018年2月)、一軒家が全焼し4人が死傷した火災があった。その背後に、ストーカートラブルがある可能性が濃厚になった。
この火事では自動車修理会社経営の北村昇一さん(57)宅が全焼、焼け跡から性別不明の2人の遺体が発見されている。警察はこのうち1人は連絡の取れない北村さんとみているが、問題はもう1人の遺体が誰なのかだ。
火災6分前に110番通報があったが...
>北村さんはフィリピン国籍の妻・フローラさん(41)と母親(85)の3人暮らしで、フローラさんは意識不明の重体、母親は軽傷を負った。
実は、フローラさんは山梨県在住の外国籍の男からストーカー被害にあっていて、昨年(2017年)12月に警察に相談、警察はストーカー規制法に基づきこの男に警告をしていた。
火事の起きた日、外国籍の男が北村さん宅のインターホンを鳴らし押し入ったとの目撃情報もあり、火災の6分前には110番通報もあった。警察はこの外国人の男が火事に関わったとみて調べている。
警察に警告されてもストーカーの2割は逆上する
2016年にはストーカー被害の相談件数は2万2737件に達し、そのうち警察が加害者に警告をしたのは3562件。それでも行為をやめなかったり逆上したりして逮捕に至ったのは769件だ。2017年には法律が改正され、相談されたらすぐに警告するケースが増えている。
しかし、怖いのはそれで逆上された場合だ。
NPO法人ヒューマニティ理事長・小早川明子さんは「警告事態に強制力はない。8割くらいは警告を受けて初めて『これはストーカー行為なんだ』と自覚し、自制する。2割くらいの人は不満を抱いたり逆上したりする」と話す。
国分太一「避難しろ、といっても1日だけではないし限界がある」
堀尾正明「最近は発想を変えて加害者対策が始まっている。地域の精神科を受診させ、『支配者意識の強さ』や『執着心』の自覚を促そうというもの。加害者から予防するという動きです」
真矢ミキ「それだけ加害者意識がないってことですよね。身近な人がストーカーになるケースが多いし、ボーダーラインも難しい」