警察に警告されてもストーカーの2割は逆上する
2016年にはストーカー被害の相談件数は2万2737件に達し、そのうち警察が加害者に警告をしたのは3562件。それでも行為をやめなかったり逆上したりして逮捕に至ったのは769件だ。2017年には法律が改正され、相談されたらすぐに警告するケースが増えている。
しかし、怖いのはそれで逆上された場合だ。
NPO法人ヒューマニティ理事長・小早川明子さんは「警告事態に強制力はない。8割くらいは警告を受けて初めて『これはストーカー行為なんだ』と自覚し、自制する。2割くらいの人は不満を抱いたり逆上したりする」と話す。
国分太一「避難しろ、といっても1日だけではないし限界がある」
堀尾正明「最近は発想を変えて加害者対策が始まっている。地域の精神科を受診させ、『支配者意識の強さ』や『執着心』の自覚を促そうというもの。加害者から予防するという動きです」
真矢ミキ「それだけ加害者意識がないってことですよね。身近な人がストーカーになるケースが多いし、ボーダーラインも難しい」
文
ピノコ| 似顔絵 池田マコト