平昌(ピョンチャン)オリンピックまであと4日、準備が進む中で懸念されているのが現地の寒さだ。開会式が始まるのと同じ時刻のきのう4日(2018年2月)午前8時はマイナス14度と「寒いというより痛いほどで、呼吸をするのも苦しい感じです」(取材した記者やディレクター)というから半端ではない。
これまでの冬季五輪で最も寒かった記録は、1994年ノルウェーのリレハンメル大会のマイナス11度。平昌の平均気温はこの時季、例年ならマイナス7度だが、今年は強力寒波の襲来で「とりわけ寒い」と住民も震える。韓国政府はおととい、「お年寄りや子どもなど体の弱い人は外出を控えて」という寒波警報を出した。きのうは平昌付近の川が凍った。
開会式リハーサル-ではボランティアもボイコット騒ぎ
この寒さも一因で、おとといには開会式のリハーサルに参加する予定だったボランティア60人前後が一時ボイコットを通告する騒ぎも起きた。前日にものすごい寒さの中でバスを1時間近く待たされたそうで、「これはもうたまらない」ということだろう。
開会式は屋根のないスタジアム。周囲の山から寒風が吹きつける。組織委員会は3万5000人と予想される観客に防寒用のポンチョやニット帽、ブランケットを配ることにしている。
杉山愛(元テニスプレーヤー)「選手が開会式に出るかどうかの体調管理は自己責任です。体調をこわしたら、良いパフォーマンスはできない」
司会の加藤浩次「開会式が目標ではなく、競技に出ることが目標ですからね」
取材に行く予定の水卜麻美アナ「ちょっと恐れおののいています。私はいいけど、選手には無理をしないでほしいな」
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「心配なのは選手や観客です。寒さで病気が出なければいいですけどね」
なにかと寒すぎるオリンピック、さて大丈夫だろうか。