日本相撲協会の理事候補選はきょう2日(2018年2月)午後2時から行われ、注目された貴乃花親方は2票で落選した。選挙前から貴乃花の当選は極めて難しいと見られていたが、「スッキリ」はこの日の朝、落選を承知で立候補した貴乃花の狙いをこう伝えていた。
東京相撲記者クラブ会友の銅谷志朗氏はこう解説した。「一つは、選挙に持ち込めたことで票の上積みができ、一門の力を示すことができる。実績が残れば、たとえ落選しても意義があるということです。
二つ目は、貴乃花親方だけ立候補して当選しても、(解任を決めた)評議会で認められなかった場合、一門から理事の輩出ができなくなってしまいます。これを懸念して2人の候補者を立てたのではないでしょうか」
負けたことでかえってシンパ拡大
元幕内力士の大至は三つ目の狙いもあったという。「一門を超えて、いろいろな面で貴乃花親方に対する隠れファンの方々がいるはずです。若い親方の中には、表面切っては言えない自分の考えを選挙で反映させたいと思う人もいたでしょう」
貴乃花には、もしここで立候補しなければ、評議会の解任処分を認めたことになってしまうという思いもあったのではないか。落選でむしろシンパを増やし、八角執行部との闘いの第2ラウンドが始まったということだ。
文
モンブラン