茂木敏充大臣ピンチ!「地元に線香配り」公選法違反で議員辞職の前例

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   きのう1日(2018年2月)の参院予算委で、茂木敏充・経済再生担当大臣の事務所が選挙区で有権者に線香を配った問題で、公職選挙法違反ではないかと厳しい追及を受けた。大臣は「秘書がやった」「知らなかった」と繰り返した。

   質問に立った立憲民主党の蓮舫議員は、「線香をタダで配る政治活動の目的を教えてください」と迫る。茂木が「政党支部の活動です」と逃げると、すかさず蓮舫は「目的を聞いてます」と追及する。

   茂木「政党活動、党勢の拡大などさまざまな目的です」

   蓮舫「お線香を配ると党勢が拡大するのですか」

   茂木「私自身は配布しておりません」

   公選法は国会議員が有権者に寄付することを禁じている。ただし、「候補者などの氏名を表示または類推させるような方法での寄付」という条件が付いている。線香がそれにあたるのかどうか。日大法学部の岩井奉信教授は「自民党の議員秘書ですと言って渡すならOKですが、茂木の秘書ですと言ったらアウト」という。

   茂木は「配布をしたという報告も受けていない」といい、秘書が配っていたことには「全体を把握していたかという意味で、知らなかった」「すべてのことは存じ上げない」とわけのわからない答弁に終始した。しかし、小野寺五典・防衛相が99年に選挙民に名前入りの線香を配り、公選法違反で書類送検され議員辞職に追い込まれている。

追及されてる最中も隣りの野田総務相とニヤニヤ談笑

   茂木がヒンシュクを買ったのは、それだけではなかった。追及されている最中も、閣僚席で隣りの野田聖子・総務相とニヤニヤと談笑していた。総務相は選挙の所管大臣で、公選法に直接かかわる立場でもある。その大臣とおしゃべりに終始しているということは、自分の何を問題にされているのかをまるで自覚がないということではないか。

   与党の公明党の山口那津男代表は「余計なおしゃべりをしたり、ふさわしくないヤジを飛ばしたり、言語道断であります」と不愉快そうに語り、自民党の伊吹文明・元衆院議長も「まことに良くない」と非難した。

もはや通用しない「秘書が勝手に・・・」

   司会の羽鳥慎一「自民党の秘書だと言っても、地元なら、あの先生の秘書さんだとわかりますよね」

   玉川徹(テレビ朝日解説委員)「線香を配ったことが問題なのではないんですよ。寄付が問題。もしこれがOKだったら、お金を配ったってOKになってしまいますからね。自民党の議員秘書ですと言って、お金配ってもいいの?」

   野上慎平アナ「岩井先生によると、個人を特定しなければ、お金を寄付してもオッケー」

   羽鳥「お金に名前書いてないから」

   野上「ただ、お金を渡すのは買収の疑いが出るので、公選法の別の条項で問題になります」

   吉永みち子(作家)「選挙を司る大臣とあれだけなあなあの関係を国民の前に見せるというのは、どんだけ気が緩んでいるのかっていうことですよ」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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