大相撲に双子の関取が誕生した。きのう31日(2018年1月)に貴乃花部屋の貴公俊の十両昇進が発表された。双子の弟、貴源治は昨年5月に一足先に十両になっていた。国技館で師匠の貴乃花と並んで会見に望んだ貴公俊は、「師匠のような関取になりたいです」と初々しい口ぶりだった。
もっと嬉しそうだったのが貴乃花親方だ。昨年暮れの貴ノ岩事件以来、無表情・無言だったのがウソのように満面の笑顔だった。記者にそれを言われると、「普通にしているとニコニコしてると言われる」。貴公俊については「(弟が先に十両になっても)くさることなく、切磋琢磨してきた」「受け答えがしっかりしているので、感心してる」とベタ褒めだった。理事選の質問には「きょうは勘弁して」と笑った。
中学卒業まで相撲経験なし・・・「親に楽させたい」と二人で貴乃花部屋入門
貴公俊・源治兄弟は栃木・小山市生まれで茨城育ち。運動神経抜群で、小学校ではサッカー、中学校ではバスケでならし、茨城大会で優勝し、全国3位になっている。そして、卒業と同時に、「親に楽をさせたい」と2人揃って貴乃花部屋の門を叩いた。
2人が、地方巡業でしょっきりというコミカルな相撲を取っている映像があった。そっくりの2人がさまざまな禁じ手やら何やらを繰り出し笑いを誘い、どこでも大人気だった。
元力士の大至「しょっきりをやると出世しないというジンクスを破りましたね。相撲未経験で入門5年で関取というのはすごいですよ。2人ともいい体をしている」
公俊が185センチ、148キロ、源治が191センチ、163キロと弟の方が大きい。
お兄ちゃんは鼻の右下にほくろ
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「2人が対戦するのは優勝決定戦しかないんですが、行司は刺し違えたりしないかな」
司会の羽鳥慎一「遠目からは身長が違うからわかります。お兄ちゃんの公俊関には鼻の右下にホクロがあるんです。締込みの色も違えると言ってました」
これで貴乃花部屋は、貴ノ岩、貴景勝と4人の関取を持つことになる。関取には付き人がつき、ちゃんこでも風呂でも優先されるのだが、貴乃花部屋は総勢が9人だ。
羽鳥「あとの5人が大変なことになるね」