仮想通貨取引所「コインチェック社」(東京・渋谷)から流出した580億円分の仮想通貨NEMは、複数の口座に分散されていることが分かった。26日(2018年1月)午前0時過ぎ、コインチェックの「ウォレット」と呼ばれる口座からいったんハッカーの口座に送金された後、分かっただけでも9つの口座に分散送金されていた。
仮想通貨NEMを作ったシンガポールの非営利組織「NEM財団」は不正流出先の複数の口座について監視体制をとっており、ハッカーもNEMを移動するのは困難とみられ、凍結状態にあるという。
犯人特定は極めて困難
警視庁は不正アクセス禁止法違反の疑いで捜査に着手し、金融庁も仮想通貨取引所について緊急調査を始めた。
宮崎哲弥(評論家)「流出の経緯については分かってきているが、じゃあ、犯人が誰かは特定できていないんですね。コインチェックは被害者に返金の方針を打ち出しているが、それがいつ、どういう形で可能なのか具体的にはっきりしていない」
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト