格安航空欠航で中国人100人が大暴れ 「ごね得」で食事代が無料に

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   成田空港で先週25日(2018年1月)未明、天候不良で欠航になった100人弱の中国人搭乗客が暴れるなどの騒ぎを起こし、一人が空港職員に暴力をふるい逮捕される事件があった。 格安航空の契約にない食事代や宿泊代を要求し、中国国歌『義勇軍行進曲』を歌い威嚇するなどしたため、中国大使館が介入し騒ぎは収まったが、中国式ごね得にコメンテーターから批判が噴出した。

中国のネットでも「超安い航空会社を選んだくせに」と批判

   発端は、24日午後10時15分の成田発上海行き格安航空会社「ジェットスター35便」が、上海空港の大雪による天候悪化のために欠航。同社では午後9時半の時点で、翌日に振り替え便を運航し、例外的に追加料金は求めないことを中国語で説明していた。

   ただし同便の上海までの最も安い運賃は4980円で、格安のために契約通り宿泊代や食事代は補償しないことになっていた。

   ところが、同便に乗る予定だった中国人搭乗客175人のうち100人弱が、搭乗口ロビー前で暴れるなど騒ぎはじめ、止めに入った警察官に抵抗、中国国歌を歌い始めるなど騒ぎが大きくなった。

   このため中国大使館が急きょ介入に入り、食事代などを会社側が補償することで事態を収拾したという。

   国土交通省は「会社側はちゃんと中国語で説明しており、対応に問題はなかった」としているが、結果的にはごね得が通ってしまった形だ。

   中国のインターネット上には「超安い航空会社を選んだくせに、食事代などを要求し本当におかしい」「契約意識が必要、安い航空会社を選んだんだから...」という声も上がっているが、中国社会では常識も多勢に無勢には勝てないのかも...。

   コメンテーターのロバート・キャンベル(国文学研究資料館長)は「言い方は悪いが、ごね得を狙った人もいると思う。午後9時半に中国語で説明があり80人が自己負担で会社が案内したホテルに行っている。残った人たちが頑張って食事だの無料宿泊を要求した。契約意識がないというのはそういうことだ」と批判した。

   こういう形での決着は、再び同様の騒ぎが起きる可能性がある。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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