元横綱日馬富士の暴行事件から3か月、沈黙を貫いていた貴乃花親方が26日(2018年1月)、カメラの前で言葉を発した。しかも、自分から報道陣に声をかけ、終始笑顔で5分も話した。
突然のことにざわつく「スッキリ」のスタジオ。今週金曜(2月2日)に迫る理事選に向けて何か動きがあったのか?
「角界の未来」と「相撲界に立ち位置」を熱く語る
貴乃花親方が口を開いたのは、都内のホテルで貴乃花一門の「一門会」が開かれた後。話の中で親方は「角界の未来」を強調、「相撲界の立ち位置は、日本国を考えて、どこにあるべきなのか。古き良きものは残して、新しい扉をファンの方から開いていただけるような骨格を作りたい」と話した。
一門会の出席者は貴乃花一門の8人のうち、大嶽親方を除く7人と、昨年(2017年)12月時津風一門を離脱した錣山親方(元関脇・寺尾)、立田川親方、湊親方の計10人だ。
一門会で話された内容について貴乃花親方は「いつもどおり。みんなの今後をお互い語り合う感じ」。理事選への出馬は「決まっていない」と答えた。
理事選に、錣山親方が貴乃花一門から出馬するのではという憶測が流れており、そのことを聞かれると、「あの親方も本当に角界を思う方なので」と明確な回答はしなかった。
きのう28日(2018年1月)千秋楽を終えた大相撲初場所の打ち上げパーティでも機嫌よく晴れやかな様子だったという貴乃花親方。なにか心境の変化でもあったのか?
元幕内力士の大至さんは「貴ノ岩関のことなのか、理事選のことなのか、ある程度の道筋が決まってきたのではないか」と話す。そして、貴乃花一門からは貴乃花親方のほかに、もう一人、錣山親方も出馬するのではないかと読む。