「それで何人死んだ?」という凄いヤジが衆議院の本会議場で飛び出した。野党の代表質問で沖縄の米軍ヘリ不時着問題が取り上げられている最中だった。「なんであんなことを?」と司会の小倉智昭もあきれる暴言をはいた松本文明・内閣府副大臣(自民党)は26日(2018年1月)、副大臣を辞任した。政府もかばいきれずに、辞表を即受理するほどの不適切発言だった。
沖縄北方担当も務めた人が「ワンセンテンス、口が滑った」
ヤジは25日の本会議で、共産党の志位和夫委員長に対して発せられた。松本氏は「ワンセンテンスが口から出て、これほど大きくなった。ご迷惑をかけておわびする。申し訳ない」と話した。
小倉「申し訳ないではすまないですね。この人、沖縄担当もやったんでしょう。もう少し自身の発言に責任を持ってもらわなければ」
松本氏は東京7区から当選4回で、今は比例東京ブロック選出。内閣府副大臣を2015年~2016年と2017年から現在までの2回務め、1回目は沖縄北方も担当していた。熊本地震対策では自らに対して食料の提供を求める発言をして物議をかもしたこともある。こういう暴言問題ではたいてい役職辞任で終わりになるが、時間をおいて役職に返り咲くことがよくある。議員を辞めるぐらいでないと、いつまでも繰り返される。政治家の責任のとり方が軽すぎる。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト