スキー客「白根山が噴火しました。僕、いま、ロープウェイで間近で見ています」
無線相手「いま、どこにいます?」
スキー客「ゴンドラの上にいます。中にいます。早く助けて下さい。絶対に助けて下さい。僕たち3人、家族なんです」
スキー客「パパ、いま、白根にいるんだけど、白根が噴火して、僕らゴンドラに取り残されちゃっている」
父親「マジでか? 大丈夫か?」
スキー客「分かんないよ。パパ、愛しているよ。ありがとう」
緊迫した交信の40分後、3人は無事救助された。
きのう23日(2018年1月)午前10時ごろ、群馬県の草津白根山の本白根山が噴火し、訓練中の陸上自衛隊員の1人が死亡、スキー客ら11人が噴石に当たったりして負傷した。
3000年ぶりの本白根山の噴火で、気象庁も「噴火するとすれば、もうひとつの白根山の方」と見ていて、昨年(2017年)6月に噴火警戒レベルを2から1(活火山であることに留意)に下げたばかりだった。
専門家は口をそろえて「だれも予想していなかった」
司会の小倉智昭「私も20年前にスキーにハマっていて、山に入り込んでいましたが、さすがに目と鼻の先で噴火するなんて経験はないですよ」
スタジオに出演した東京大学地震研究所の青木陽介助教が語る。「本白根山は端から想定していませんでした。われわれを含めたほぼ全員、そう思っていました」
笠井信輔(ニュースデスク)「これは地震学者にとっては、反省なのか、それとも仕方ないということでしょうか」
青木「うーん、そうですねえ、そこは難しいところですが、優先順位からいって仕方なかったかなと思います」
小倉「地震も火山噴火も日本には多いですが、予測することは難しいですね」
一ツ石