群馬県草津町の草津白根山できのう23日(2018年1月)に発生した噴火で、噴石に直撃されたスキー客や訓練中の自衛隊員ら1人が死亡、11人が重軽傷を負ったが、予知できなかったのか。
噴火したのは警戒されていた白根山ではなく、3000年間噴火がなかった本白根山の標高2171メートル付近で、東海大の大場武教授は「まったく予想できなかった。白根山としてひとまとめにしてきたが、もう別のものと考えた方がいい」と語った。
逃げても間に合わない
噴石は時速約700キロメートルで吹き出すこともあるという。
赤萩歩アナ「では、(噴火、噴石に遭遇したら)どうすればいいんだっていうところですよね」
大場武教授「後ろを向いて逃げるのはNG。下に逃げるのもNGです。建物や木など遮蔽物があれば、そこに隠れるのが一番です。身を隠すものがない平らな場所では、噴石が飛んでくる方向をむいて、噴石を見ながら体を左右に動かしてかわしてください。人間が逃げる速さなんてたかが知れてますから、横に逃げたほうが効果的だと思います」
ドッジボールで球に当たらない要領というわけだが、司会の国分太一は「とはいえ、なかなか冷静にはなれないですよね。普段から心がけるというのは、すごくむずかしいですよ」
全国に49ある火山で、噴石対策施設は27か所しかないそうだ。
元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃は「最優先で何をやるかとなると、全部に十分な対策は取れませんよね。予想できないことが起こるんだ、ということを頭に置いて暮らしていかなくてはいけないんでしょうね」と話した。