神奈川・横須賀市に住む20歳の派遣社員が、自作の火炎放射器を公園で使用したとして、火気乱用の疑いで書類送検された。男はこれをネットで売ろうとしていたというが、そのために動画をネットにアップしたのが警察に見つかったというお粗末。でも、見つからなかったら、買う奴はいたのかも......。
横須賀署が押収した火炎放射器は、全長約60センチ、重さ3キロ。スプレー缶、燃料メーターのようなものがついていて、灯油が噴射されて、炎を放つ仕組み。男は去年(2017年)の8月と9月に、横須賀市内の公園でこれを使用。炎が約2メートル吹き出す様子を動画投稿サイトに投稿した。
「ネットに載せて注目を浴びたかった」
これを動画のサイバーパトロールをしていた神奈川県警の警察官が発見。軽犯罪法違反(火気乱用)の容疑で書類送検した。公園のトイレや子供が遊ぶ遊具の近くで放射したという。
男は、ネットで情報を集め、自分で作ったという。「ネットに載せて、注目を浴びたかった。ネットで販売したかった」と言っているという。また技術的には、「水鉄砲と構造がたいして変わらないので、難しくなかった」と言っている。自宅からは、別の火炎放射器も見つかった。
確かにこの手の情報は多く、「モーニングショー」が「火炎放射器」を動画投稿サイトを検索すると、何と4820件もの動画があった。しかし、同時に書き込みもあり、「才能の無駄遣い」「何に使うんだそんなもん。消化器ならわかるが」と、まあまっとうなものから、「防護服とかも自作しないと危ない」といささか危ないものまであった。男が動画で投稿した画像は、深夜のものだった。
羽鳥慎一「誰もいないから、大丈夫だと......」
野上慎平「目立ちたい、という意識だったようです。あわよくば売りたかったと。しかし自分で作っていますから、危険もある」
専門家によると、灯油が漏れると、放射器を持っている者も危険になるという。同種のものでは、農業用に火炎放射で雑草を焼くものがあるが、これは安全のために噴射口を下に向けた時しか噴射しない。水平だと止まってしまうという。
それにしても火炎放射器は何のためのもの? 武器?
菅野朋子「今回は軽犯罪法の火気乱用が適用されたが、武器でもなく、製造自体が禁止されているわけでもない。ただ、殺傷能力が高いとなれば別。また火をつけて失火となれば罪も重い」
羽鳥「何が適用できるか、というので軽犯罪法違反......」
野上「人に火傷などを負わせることを目的とすれば、武器になる」
青木理「何の目的で作ったのかがよくわからない。販売しても取り締まる法律はない。武器とか刀とか爆発物なら取り締まる法律があるが......」
羽鳥「ネットに4800件も出てくる」
玉川徹「何でもかんでも作ればいいってもんじゃない」
青木「YouTubeで見せるお調子者かとも思えるが」
野上「再生回数のためなら、何でもあり」