JR常磐線の車内で陣痛、無事出産! 緊急事態の裏に経験豊富な主婦の手助け

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   走行中のJR常磐線の列車内で病院に行く途中の女性(25)が急に産気づいたが、臨席にいた主婦の冷静沈着な対処で女性は無事に赤ちゃんを出産した。

   幸運が重なったことによる赤ちゃん誕生にコメンテーターから「生まれた子は運命の子だなと感じますね」の声。赤ちゃんを取り上げた主婦に、『スッキリ!』リポーターの中山美香がその一部始終を取材した。

   この主婦は最上都寿美さん(40)。先週19日昼過ぎ、4歳の息子を連れて常磐線特別快速下りに上野駅から乗車した。松戸駅を出発した直後に、隣に座っていた女性の異変に気付いた。

   「突然、電車の手すりに掴まり顔を真っ赤にして『ううっ、ううっ』という感じで苦しみだしたのです。『大丈夫ですか?』って声を掛けたら『陣痛が来ちゃいました』って...」

   女性は次の柏駅で降り病院に行く予定だったという。ところが柏駅まではあと8分もあり、途中で出産直前の羊膜が破れ羊水が流れ出る切迫した状態になった。

「赤ちゃんの頭が出て、支えると体もポロンと出てきた」

   「柏駅にホームに入って女性が『もうダメです』と言われ、座席から床に転がるようにして横向きに寝そべったんです。これはヤバイと思い、バッグからバスタオルを取り出し、周りの女の方が集まってこられたので『これで隠してください』とお願いした」

   いったん外に出て駅員さんに事情を話し発車を止めてもらい女性のところへ戻ると、女性が『もうダメ』とズボンを下ろし始めたという。

   「『下ろしてもいいですか?』と断って下ろすのを手伝い、見たら赤ちゃんの頭が出て支えると、ポロンと体も出てきたので受け止めました。無意識に『おめでとうございます』と言ってしまいました。赤ちゃんがすぐに泣いてくれたので、ご本人も安心していましたね」

   この後、母子は病院に搬送されたが、共に元気で、女の赤ちゃんだったという。列車内での出産という異常事態ではあったが、偶然に幸運が重なったのが幸いした。

   出産自体はさほど苦しまずに安産だったこと。赤ちゃんを取り上げた最上さんは、他人の出産に立ち会った経験もなかったが、5人の子どもを産んで育てている出産経験の豊富な主婦で冷静沈着に対処できたことも幸いした。

   さらに息子の入院先の病院から一時退院で帰る途中で、バスタオルを持っていたことも助けになった。

   橋本五郎(読売新聞特別編集委員)は「運命としか言いようがない。一つずれて、私のような人間が隣りにいたらどうなっていたか。生まれた子は運命の子だなと感じますね」と感激していた。

   モンブラン

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