今シーズン一番といわれる大雪予想を前に、国土交通省はきのう21日(2018年1月)、「不要不急の外出は控えるように」という異例の発表を行った。関東地方の雪はきょう22日午後3時すぎからあす23日朝にかけて強まると見られる。「東京はなんでこんなに雪に弱いのだろうか」と司会の小倉智昭も話す街には緊張感が早朝からただよっていた。
「あ、細かい雪です」と、けさ早くから新宿や渋谷を回る阿部悦子リポーターが声を上げる。都心のターミナル駅では長靴姿と普通の革靴出勤の人とが入り混じる。マフラーをがっちり巻いた年配女性は「ブーツの下はタイツ2枚、上は5枚重ね着してきました」と完全装備だ。中年男性は「そんなに持っていないので普通の冬服で。ドカッときたらどうするかなあ」と、こちらは心配顔。阿部自身はカイロ5枚を貼りつけてきたそうだ。
積雪わずか5センチが「混乱」の目安とか
JR八王子駅前の岸本哲也リポーターは「寒い。革靴の先がビーフジャーキーのように固くなっています」と声を震わせた。JRは除雪人員を配置、バスはチェーンを巻いて大雪の備え、タクシーはあす午前中の予約配車を中止したという。 気象予報士の天達武史によると、今回の雪は一気に積もるのが特徴。あす朝までの降雪量は関東の山沿いや山梨県で20~30センチ、さいたまや水戸の平野部で15センチ、都心や横浜で5~10センチと見込まれる。「5センチが混乱の目安で、午後は都心でも車の運転に注意が必要です。足元対策もしっかりたてないと」と注意を呼びかける。あす朝にかけては、雪は止んでも路面凍結から交通機関がさらに乱れる可能性もあるという。
夏野剛(企業経営者・研究者)「国交省から不要不急といわれても、気象庁が警報を出さないと、経営者としては従業員に早く帰れとはいいにくい。早く判断してほしい」