麻薬組織「ゴールデン・サークル」のミサイル襲撃で英国スパイ組織「キングスマン」は壊滅状態に陥り、残ったエグジー(タロン・エガートン)とマーリン(マーク・ストロング)は協力を求めてアメリカヘ渡る。コリン・ファースがスパイを演じ、ロンドンの高級テーラーを隠れ家にした「キングスマン」の続編で、新たにハル・ベリー、チャニング・テイタムらが参加している。
クライマックスに物足りなさ
ハリーがバタバタと敵を殺していくシーンなどはコメディっぽいが、この映画はやっぱり肉弾戦が一番の見どころだ。スーツケース、傘の銃、投げ縄、地雷を使った肉弾戦が面白い。
ただ、敵の頭が次々に爆発して虹色のキノコ雲が上がった前作のクライマックスに比べると、いささか物足りない。手下をミンチにしてバーガーにしちゃう冷酷非道な麻薬組織のボスのポピーは、最後はヘロインを打たれ簡単に倒されてしまう。麻薬王がヘロイン中毒では拍子抜けである。
もうひとつの見どころは、エルトン・ジョンが本人役で登場することだろう。そして、衣装も演技も唖然とするほど弾けている。ジョンの飛び蹴りには観客は大喜びだろう。
それにしても、140分は長すぎる。90分くらいに凝縮した方がよかったのではないか。
PEKO
おススメ度☆☆☆