ウナギの稚魚シラスウナギはいまが漁期だが、漁獲量が激減していて、東京・目黒の老舗うなぎ店では「史上最高の仕入れ値になってくると思う。価格も・・・」と心配する。静岡うなぎ漁業協同組合(静岡県吉田町)の白石嘉男組合長は「非常に悪いとしか言いようがないくらい悪い」と頭を抱える。
例年、シラスウナギ漁は12月から翌年4月にかけて行われる。豊漁だった一昨年12月は65キロの漁獲量だったが、昨年12月は140グラムと前年比0.2%しか獲れていない。
黒潮大蛇行で日本に近寄れず
漁獲量の激減について、ウナギの生態に詳しい東京大大学院の新領域創成科学研究科の木村伸吾教授は、現在発生している東海沖の黒潮大蛇行が原因の可能性があるとみる。「黒潮に乗った北上してきたシラスウナギが、この大蛇行で日本までの距離的に長くなり近海にやって来るのが遅れている可能性があります」
夏の土用の丑の日には、手が出なくなるほど価格高騰するか。養殖ウナギは稚魚から成長するまでに半年から1年半かかる。今夏に出回るのは豊漁だった昨シーズンに稚魚だから、うなぎ店での価格にはまだ影響がないと見られている
司会の加藤浩次「大好きなんですけどね。価格が気になるのは来年以降ですかねえ」
いや、値上がり先取りの便乗値上げがあるかもしれない。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト