大学入試センター試験の地理Bで出題された童話「ムーミン」の舞台はどこかという問題が波紋を広げている。受験生は「そこまで知らない」「勉強したこともない」「特殊すぎる」といい、大学入試センターは「知識や思考力を問う設問として支障はなかった」という見解を発表した。
「ビビット」は正解とされた東京・港区のフィンランドの大使館をたずねた。
参事官「実在の場所ではなく、心の中にあります」
上路雪江アナが取材したコッコ参事官の名刺には、ムーミンのイラストが印刷されていた。通された部屋のテーブルにもムーミン人形や絵本、切手がずらりと置かれている。
コッコ参事官は「ムーミンがフィンランドで生まれたのは明らかで、フィンランド国民は誇りに思っています」と話す。ムーミン谷はどこかと聞くと、「ムーミンを愛する人の心の中にあります」と粋な答えが返ってきた。
だとすると、試験の設問「舞台はどこか」の正解はどうなるのか。ムーミンの公式サイトは「実在の場所ではなく、ファンタジーの世界」と、特定することには否定的だ。
試験問題としては不適当?
大阪大学大学院の古谷大輔准教授は「舞台の根拠があいまいなままでは、設問として疑問を感じる」という。
司会の国分太一「この問題を作った人は、こんなはずではなかったと思っているだろうな」
司会の真矢ミキ「アニメまで勉強しなければならないのかなあ。ちょっとむずかしい話です」
堀尾正明キャスター「いろんな要素を組み合わせて答えを導き出すのはいいが、問題をつくった人もちゃんと大使館を取材するべきではなかったのかなあ」
ムーミンの舞台は「心の中」と回答した受験生がいたら、それだけでポイント2倍・・・じゃなかった、点数2倍あげてもいいんじゃないかな。そういう柔軟な思考こそが大切だ。