ネットに「度胸試し」で火をつける動画 真似をした子供が「全治1年」の大やけど

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   「ファイア・チャレンジ」というのだそうだ。ネットに動画が次々と出る。要するに、揮発性の気体や油を体に塗って火をつけるのだ。ワーッと暴れまわったり、水に飛び込んだり、中にはかなり危ない場面もある。そしてとうとう悲劇が起こった。真似をした7歳の子供が、全治1年という重傷を負った。

   この遊び、インスタグラムやYouTube上で急速に増えている。映像に触発されてどんどん広まっているのだろう。若者の度胸試しと自己顕示だ。上半身の裸が多いが、ビキニの女性もいる。衣類に油がしみこむと一層危険で、映像の中には、燃えるズボンを慌てて脱ぐようなシーンもある。

「火だるまになって、何が楽しいんだか」

   当然、批判はある。「なんでこんなバカなことをやっているの」「火だるまになって、何が楽しいんだ」......。といっても、もともと理由なんかあるわけがない。やるヤツはやる。

   で、とうとう子どもがやってしまった。米国ノースカロライナ州の男の子で、ネットの動画を見て、母親が外出中に自らも挑戦したというのだ。残っている映像では、初めは可燃ガスを吹き出し、次に手に火をつけ......と何度もやったらしい。最後に顔に燃え移って、重度の火傷を負った。全治1年などという診断があるのか、と改めて驚く。

   母親は「3秒で子どもの人生が変わってしまった。元の可愛い息子に戻って欲しいです」というが、どうにもならない。

   この他にも、12歳の少女が香水を振りまいて火をつけたとか、事故は続出している。小学生の男の子が、うまいことやってのけて、「どうだいみんな。ジャジャジャーン」と見栄を切っている動画もあった。これを見るとまたやる子どもが出てくるだろう。

   「チャレンジ」といえばかつて、氷水をかぶってみせるパフォーマンス「アイスバケツチャレンジ」があった。ビル・ゲイツ氏やレディー・ガガさんなどの有名人が続々とやったが、難病の研究支援という目的があったし、氷水で死ぬ者はいない。ユーモアでもあった。しかし、「ファイア」はユーモアとはいえまい。

日本でも腕に氷の塊を載せる「度胸試し」が

   日本にもあるそうだ。「塩氷」といって、腕に塩を分厚く乗せて、そこへ氷の塊を載せる。塩の効果で温度が急激に下がるのを、何分我慢できるか競うのだ。下手をすると凍傷になる。番組では「危険ですのでマネをしないでください」と字幕。

   羽鳥慎一「ただ注目されたいがためにやっている」

   石原良純「ブロガーという人たちは、それなりのリターンもあってやっているのだろうが、判断のつかない子どもも見ちゃう」

   住田裕子「子どもがアクセスできることが問題。大人が積極的に削除要請をするべきというが、動画を出している方もなんとかしないといけない。表現の自由で難しいけれど」

   羽鳥「死亡事故にもなりかねない」

   玉川徹「暴走族だって、人がいないところでは意味がない。見せたいんだから止めようがない。子どもは、勇気を見せろみたいなところがあるし」

   羽鳥が「こうならないように」と火傷の子どもの絵を見せて「危険です」。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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