中学生棋士、藤井聡太4段(15)がまた記録を打ち立てた。昨日(2018年1月14日)名古屋で行われた「朝日杯将棋オープン戦」の準々決勝で、佐藤天彦名人(29)を破った。中学生が名人に勝ったのは史上初だ。次の準決勝の相手は、永世7冠の羽生善治・竜王(47)だ。
このトーナメントは、持ち時間40分の早指し戦。藤井4段には得意の型だったが、中盤から次第に優勢になり、121手で佐藤名人が頭を下げた。見守る観衆からは大きな拍手が起こった。小学校の文集に「名人をこす」と書いた藤井4段は、プロ2年目でこれを達成した。
次の相手は羽生善治・竜王、「いい将棋をお見せできれば」
次の対戦相手の羽生竜王について藤井4段は、「将棋を始めた頃からのあこがれの存在でしたので、対戦できるのは嬉しい。いい将棋をお見せできればと思っています」と淡々と語った。
今大会には、プロ棋士162人、アマ10人、女流3人が参加。一次予選、二次予選を勝ち抜いた16人で本戦が行われるが、本戦までに藤井4段は7回勝ってきた。ここまでになると、羽生竜王、久保利明・王将、渡辺明・棋王など高段者がずらり。4段は藤井さんただひとり。本戦で1回勝っているので、これで9勝だ。
羽鳥慎一「すごいですね」
石原良純「プロ棋士というのは紙一重で戦っている。早指しが得意といっても中学生が名人に勝っちゃうなんて......」
住田裕子「淡々と落ち着いて......力もあるんでしょうけど」
羽鳥「次が羽生さん。これまでは1勝1敗」
玉川徹「上の方へ行かないと、羽生さんとは当たらないから。公式戦では初めてなんでしょ」
羽鳥「名人の次が竜王。8つあるタイトルの中で1、2位ですからね」
石原「賞金は?」
羽鳥「優勝賞金は750万円」
石原「対局料もあるんでしょ」
羽鳥「何十万円の単位です。2局だから、掛ける2」
玉川「中学生のバイトだと、10年分くらいになる」(笑)
羽鳥「次が楽しみです」