晴れ着の販売・レンタル会社「はれのひ」のものとみられる振袖や帯などが、ネットの通販サイトに大量に出品されていたことがわかり、計画倒産や詐欺の臭いが濃厚になっている。メルカリは「法人利用」の疑いがあるとして、9日(2018年1月)から非公開にしている。
運営会社は「メルカリ上で『振袖』を複数出品しているアカウントが、『はれのひ』の関係者ではないかという憶測がなされておりますが、現時点で確認されておりません」とのコメントを出した。出品者とは連絡が取れており、ヒアリングを続けているという。
楽天が運営するフリマ「フリル」でも似たような振袖が大量出品されていたが、こちらも非公開となっている。
八王子だけで被害額7000万円超
おととし(2016年)に「はれのひ」で振袖を購入し、着付けて写真も撮っていた女性は、総額45万円の半分は支払い済みだった。メルカリに「自分の振袖はないか」と必死に探したが、あまりにも大量でわからなかったという。ツイッターに写真を添えて「見つけたら教えて」と書き込んでいる。同じような書き込みと写真が続々と投稿されている。
八王子市消費生活センターは特設窓口を設けて相談にあたっているが、きのう10日午後までに550件、その後さらに増えて790件になった。被害総額は八王子市だけでも7000万円を超えるという。
司会の羽鳥慎一「出品がが『はれのひ』と関連するかどうかはまだわかっていないんですよね」
宇賀なつみキャスター「被害は卒業式の袴や来年、再来年の成人式用の予約にまで及んでいます」
落札されていたら買戻し
羽鳥「見つけたら取り戻すことができるのか、菅野朋子さん(弁護士)に聞いてみました」
落札前なら運営会社に返還要求して取り戻せる可能性は高いが、落札後だと落札者との交渉になるので、無償というわけにはいかないという。
高木美保(タレント)「美術品の盗品と同じですよね」
羽鳥「おかしなことだけど、そういうことですね」
高木「気の毒ですね。購入していても持って帰っていないんだから、ネットで写真を見てもわからないでしょう。着物は昔は一点ものだったが、最近は同じようなものがあるかもしれないしね」
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「買った人は預けてあるわけだから債権になるが、倒産だと難しいのかな。ただ、以前から現金がないとか怪しいですよ」
ともあれ、その大量出品者の素性だ。これは警察も動けるのではないか。メルカリなどのサイトも本気で対応しないと信用に関わる。