中断していた南北朝鮮の高官会談がきのう9日(2018年1月)に2年ぶりに板門店で開かれた。会談で北朝鮮は平昌オリンピックへの参加を表明し、韓国もこれを歓迎し、北朝鮮選手団の滞在経費を負担すると表明した。その北朝鮮選手を金正恩党委員長の実妹の金与正氏(労働党宣伝扇動副部長)が率いるという。
これまで金与正氏は金委員長の脇で話しかけたりする映像はあったが、公式の場で表に立ったことはない。その彼女が乗り込んでくるとなれば、ただの五輪参加ではなくなるかもしれない。
五輪話題さらいそうな巧みな演出
あの応援の美女軍団、芸術団も派遣されるだろう。これまでも韓国でのスポーツ大会では追っかけまで現れる人気だ。今回は国連の制裁決議で帰国した海外の北朝鮮レストランの女性従業員から選抜されるという。
野上慎平アナ「金与正氏は美女軍団をオーディションして、そのトップに立つわけです」
司会の羽鳥慎一「で、実際につれてくる」
金与正氏は党政治局員候補で、序列は10位以内といわれる。昨年末(2017年)の細胞委員長大会では、金委員長から数えて5番目に座っていた。30歳くらいで、夫と息子がいるという以外はどんな人物なのかよく分からないが、父の金正日・元総書記は「与正が男だったら後継者にしたかった」といったという話もある。キレ者で、現在は金委員長の日常をすべて演出し、演説の原稿も最終的にチェックしているという。
羽鳥「オリンピックに出るといっても、フィギュアスケートのペアだけでしたっけ。でも、応援団はどっとくる」
浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)「しかもVIPが来るというのは、大きなメッセージを込めているんでしょうね。これをアメリカ、韓国、日本がどう受け止めるかです」
平昌五輪まであと30日。