A型・B型の同時流行でインフルエンザが猛威 予防の決め手は部屋の湿度と口腔ケアに注意

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   インフルエンザが猛威を振るっている。きょう9日(2018年1月)から仕事や学校が本格始動となり、週末13、14日には大学入試センター試験がある。くれぐれも用心が必要だが、ではどうすれば予防できるのか、『スッキリ!』が専門医に聞いた。

   厚生労働省が5日(2018年1月)発表したところによると、昨年(2017年)12月18日~24日の間にインフルエンザで全国の医療機関を受診した患者数は66万人(推定)にのぼり、前年同時期の51万人よりも15万人増加している。

微熱ですむ「隠れインフル」が肺炎を引き起す怖いヤツ

   なぜハイペースで猛威が広がっているのだろうか? 東京・池袋「大谷クリニック」の大谷義夫院長によると、「例年はインフルエンザウイルスのA型は12~1月、B型が2~3月と時期をずらして流行するのが、今冬は同時期に流行しているためと、異常気象で立ち上がりも早かったからではないか」とみる。

   また大谷院長は「隠れインフルエンザが増加し、発見が遅れて知らない間に他人にうつしてしまうケースが増えている」という。

   隠れインフルエンザとは、インフルエンザの特徴である40度前後の高熱が出ないで微熱程度の発熱のため、気付かないまま症状が進行し、人によっては肺炎を合併するケースもある。熱を出してウイルスを殺す生体防衛反応が弱くなった高齢者に多いという。

   そこで予防法だが、大谷院長は「部屋の湿度を50~55%に維持する」よう勧めている。湿度20%の乾燥状態の場合にはウイルス生存率は60%と高いが、50~55%だと3~5%にまで低下するという。

   また、お茶でうがいをするよう勧めている。お茶に含まれるカテキンは抗ウイルス作用がある。さらに歯磨きをコマメに行うことも効果があるそうだ。口腔ケアによってウイルスを増殖させる口の中の菌を殺す作用がある。

文   モンブラン
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