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平成の小説ベスト50

   最後に週刊現代の「平成の小説ベスト50」。書評家、書店員、本好き芸能人たちが選んだそうである。

   1位から10位まで挙げておく。『壬生義士伝』(浅田次郎)、『影武者徳川家康』(隆慶一郎)、『神々の山嶺』(夢枕獏)、『博士の愛した数式』(小川洋子)、『レディ・ジョーカー』(高村薫)、『火車』(宮部みゆき)、『模倣犯』(宮部みゆき)、『理由』(宮部みゆき)、『ガダラの豚』(中島らも)、『虐殺器官』(伊藤計劃)

   宮部みゆきの本が3冊も入っている。『火車』はよかった。『壬生義士伝』は映画のほうがよかった。この中で私のナンバー1は『影武者徳川家康』だな。

   出版科学研究所によれば、書籍と雑誌を合わせた17年の紙の出版物推定販売金額は前年比7%減の約1兆3700億円となるそうだ。

   13年連続で縮小している市場だが、落ち込み幅は過去最大となる見込みだという。市場規模はピークだった平成8年の約52%まで縮小する見通し。書籍が約7150億円、雑誌が約6600億円で書籍は11年、雑誌は20年続けて前年を下回る。来年は出版界にも明るいニュースがほしいものだ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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