AI株価予測は当たるか?
週刊現代にいこう。週刊現代は来年はカネ儲けの年になると考えているようだ。カネがらみの特集が多い。
新年合併号の売り物企画は「AIで株価を予測する」、しかも前編・後編「袋とじ」である。
私が学生時代、競馬の予測でコンピュータが使われ、その予想が当たると現代で特集したことがあった。
それが大きな話題になり、確か高田馬場だったと記憶しているが、駅構内の売店に競馬ファンが押し寄せ、売店が押し潰されてニュースになったことがあった。
だが、それも一時的なもので、競馬はコンピュータでは予想できないとわかり、ファンも離れていった。
AIで株価予測というのは、その時のことを思い出させた。
週刊現代に協力したのは「財産ネット」の荻野調代表。彼がこう話している。
「今回予測に用いたのは、弊社の『Phantom-ALCOM株価予報』。独自開発したAIが過去の株価チャートのビックデータを機械学習して、将来の株価レンジを予測するものです。戦争などの特殊事情は考慮していませんが、過去1年間に日経225銘柄でテストした結果、80%以上の確率で株価レンジを予測できた」
232銘柄が「現在の株価」「最低値」「最高値」に別れている。この表の使用法はいたってシンプルだという。
「18年初めまで、最高値と最低値の中央を目指しながら株価は推移すると予測されます。つまり、実際の株価が最高値に近づいてくれば『売り』、最低値に迫ってきたら『買い』。売買するタイミングの判断材料になるわけです」(荻野代表)
なるほど。そうして見てくると日本ハムが現在の株価が2743円で最低値が2712円。最高値は3712円だから、これは買いになるのだろう。
小野薬品工業の現在の株価は2534円。最低値が2335円。これは上昇して最高値の3392円になる。だとすれば買いになるのか。
SUBARUは現在の株価が3701円で最低値が3691円だから、これも非常に近い。よって最高値の4534円に向かって上昇すると見られるから、買いか。
リコーの現在の株価が1037円。最低値が956円だから、最高値1293円に向かって上昇する。
スカパーJSATHDも現在の株価が502円で最低値が461円。よって最高値の611円に向かって上昇すると見るのだろう。
これでいいのかな週刊現代さん? 将棋や囲碁でわかるように、AIが正確に予測するためにはビックデータがどれほど入力できるのかによるといわれる。
この株値予測に、どれだけのビックデータが入っているのか、私にはよくわからないが、ものは試し、安いスカパーでも100株買ってみますか? 私は買わないが。