小結になる貴景勝の淋しい昇進会見 姿見せなかった貴乃花親方は週刊文春に激白

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   昨日26日(2017年12月)発表された大相撲初場所の番付で、昇進した2人の力士の会見が対照的だった。貴乃花部屋から初の三役、小結になった貴景勝(21)の傍に親方の姿はなく、本人も硬い表情。一方新入幕(前頭14枚目)の阿炎(23)の傍には、笑顔の錣山(しころやま)親方がいた。

   テレビの扱いも阿炎の方が先だった。記者の関心は錣山親方の時津風一門離脱の真意だ。錣山、湊、立田川の3親方は、貴乃花親方支持で知られる。親方はこれに淡々と答えた。

   「3親方が離脱したのは事実です。今後のことについて、新聞があっちだこっちだと書くが、何も考えていない。自由に意見が言える立場に行きたかった。協会のルールの中で、協会が良くなるような意見を言っていきたい」

   一方の貴景勝は、小学生の時から貴乃花親方が目をかけてきた逸材。部屋としても創設から苦節13年、記念すべき日だったはずだが、この日親方は「1人で行ってこい」といったという。関係者には、「小結は通過点。大関になったらしっかり横に立つ」といったとも伝えられるが、貴景勝はじっと耐えているようだった。

「このままで終わるつもりはない」

   ところがその親方は、今日(27日)発売の週刊文春(1月4日・11日号)に口を開いていた。「相撲協会は私を処分したいのならすればいい」「被害者に非があったかのような言われ方は残念」「このままで終わるつもりはない」

   核心部分はこうだ。「巡業部長の立場では対処できない出来事が起きたのです」「本人(貴ノ岩)は当初『階段から転んだ』と説明しましたが、とてもそんな怪我には思えませんでした」「一般人を巻き込んでいる可能性。親である師匠にも言いにくいことが起きたのか、と背景にある根の深さを感じ、警察に全容解明を委ねたのです」

   相撲ジャーナリストの大隅潔さんは、「親方の財産(貴ノ岩)をボコボコにされて、再起できるかどうか、までを考えての意見だと思いますね」と読んだ。

浜田敬子(元アエラ編集長)「貴ノ岩を見たときの親方のショックが伝わってきた。協会への報告を止めた何かが感じられる」

司会の羽鳥慎一「巡業部長として取らなければならない手続きと親方としての感情と」

浜田「第三者的な目が必要だという勘が働いたか」

   玉川徹(テレビ朝日解説委員)は、「貴乃花激白」という文春のページの見出しをさして、「字が大きい。いっぱいしゃべったのかと思ったら、そうでもない。それくらい喋ってなかった」

羽鳥「多くは伝えられていたことだが、貴乃花親方から聞いた」

   それにしてもかわいそうだったのは、貴景勝だ。大隈さんも、「新三役の会見で親方が同席しないなんて、異例」という。「まして初場所なんだから、鏡餅を置いたりして、師弟で写真を撮るものですよ」

羽鳥も「おめでたい会見という雰囲気ではなかった」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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