一家団欒でこたつに入り食べるミカンは大晦日、正月の『必需品』。そのミカンが21年ぶりに高騰している。
都内のスーパーマーケットでは「品薄で市場に行ってもない状態、仕入れ値は例年より3割以上も上昇している」と話す。12月中旬の東京、神奈川の市場価格は1キロ当たり338円で、330円を上回ったのは21年ぶりだという。
一体ミカンに何が起きているのか? 生産量全国一を誇る和歌山県有田市の生産農家に行ってみると、こんな悲鳴が聞こえてきた。「夏にミカンの木が水を欲しているときに雨が降らず、その後も台風による風雨でミカンの木が倒れるなど被害が出た。昨年に比べ2~3割生産量が減っている」。
日本園芸農業協同組合連合会によると、「年明けに主力生産地となる静岡でも収穫量の減少が予想され、高値が続く可能性がある」という。
タレントで2児の母の大沢あかねは「ミカンは切らなくていいし便利でありがたい。子どもたちも大好きなんですけどね...でもしょうがないですね、高くても買っちゃう」。
この天候異変の影響でミカンだけでなく、鍋物に使う白菜などの野菜類も値上がりしており、主婦にとっては頭の痛い年の瀬、正月を迎えることになりそうだ。
文
モンブラン