大相撲初場所の番付が今朝(2017年12月26日)発表になった。九州場所で11勝4敗、金星2つを挙げた貴景勝(21)が東の小結につき、貴乃花部屋初の三役入り力士となった。だが、会見は「モーニングショー」の終了後だ。スタジオは、貴乃花親方の事情聴取が中心となった。
貴景勝が注目されるもう一つの理由は、会見には貴乃花親方が同席すると見られたからだったが、国技館で行われた会見に親方は姿を見せなかった。
貴乃花親方は昨日(25日)、協会に事情聴取に応ずると時間、場所を指定してきた。協会は危機管理担当理事の鏡山親方、高野利雄・危機管理委委員長、弁護士で臨み、貴乃花親方も弁護士を帯同し、都内のホテルで約2時間、聴取に答えた。
「現場にいた高校関係者からも聞くべきだ」
貴乃花親方の主張はすでに、20日の理事会に提出された報告書で明らかになっている。また、協会が問題としている親方の言動もわかっている。これらを整理するとこういうことだ。
貴乃花親方が問われているのは、事件を知った後、鳥取県警に被害届を出しながら協会に連絡しなかったことと、巡業部長としての責任だ。また、協会の貴ノ岩への聴取を拒み続けたことだ。
貴乃花親方は、警察から協会へ連絡するように頼んだとし、貴ノ岩の聴取には、検察の処分が出てからとしていた。その後、貴ノ岩の聴取は行われた。
報告書では、協会の正式報告書と一箇所食い違いがあった。公式報告では、日馬富士が貴ノ岩を殴った後、照の富士も殴ったとしていたが、貴ノ岩の証言では逆で、照の富士が殴られてから貴ノ岩が殴られたという。貴ノ岩は、「自分は悪くない。白鵬と日馬富士は本当のことを話してほしい」と言っているという。ここが、核心なのだろう。
相撲ジャーナリストの大隅潔さんは、「現場には鳥取城北高校の関係者もいた。彼らからも聞く必要があるのではないか。何かないと、あれだけの暴力にはならない」と言う。
玉川徹は以前からいっていたことを繰り返した。「公式報告書は、錦糸町の話がきっかけと言っているが、荒波きっかけじゃない。遠因だ。本当の理由があるのだろう」
相撲協会は、昨日の聞き取りをもとに理事会に報告を出し、それをもとに貴乃花親方の処分を出し、評議員会が決定を出す。その処分について、今朝のスポーツ報知は、「業務停止か降格」と厳しい見方を出した。
玉川「報知が書いたということは、協会の中にそういう見方をする人がいるということ。観測気球かもしれない」
貴景勝の三役入りについて大隅さんは、「大きな意味がある。三役を1場所勤めれば、親方の資格が取れる。貴乃花部屋の後継者ができたということだ」という。
羽鳥慎一「会見はこの後です」といったが、モーニングショーは時間切れで間に合わず。明日回しになった。