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青森県民「早死にワースト」も当然・・・塩分ドバドバ、野菜嫌い、大酒のみ

   週刊文春に「好きな夫婦・嫌いな夫婦」という特集がある。好きな方は1位から、三浦友和・山口百恵、佐々木健介・北斗晶、堺雅人・菅野美穂と予想通りだが、嫌いな方はダントツで船越英一郎と松居一代かと思ったら、意外にも7位だった。嫌い1位から木村拓哉・工藤静香、片岡愛之助・藤原紀香、石田純一・東尾理子だった。ちなみに、4位には堂々、安倍晋三・昭恵がランクインしている。

   このところ長生きする県特集をやっていた週刊新潮だが、一転して、「青森県はなぜ早死にするのか」という特集。何しろ、2015年に厚生労働省が発表した都道府県別「生命表」によると、男性1位の滋賀県が81・78歳なのに、青森県は78・67歳。女性1位が長野県の87・67歳なのに青森県は85・93歳で、ともに全国最下位。それも男性は9回、女性は4回連続だという。

   <「1位の県と平均寿命が2、3歳違えば、災害などで県内で数万人が亡くなったのと同じくらい死亡者が多いということです」(秋津壽男秋津病院院長)>

   糖尿病は全国1位、がんが2位、腎不全が3位、肝不全が4位だ。理由ははっきりしている。塩分を多く摂って、野菜は食べない。喫煙率が高く、大酒呑みが多いからだ。朝からラーメン屋に並ぶ。それも味が濃い。漬物、焼き魚、筋子に醤油をかけて食べる。カップ麺の消費量は全国2位。インスタントラーメン全体では堂々の1位だ。缶コーヒーも1位。1日の歩数は男性が全国46位で女性が41位。

   リンゴの生産量は全国の6割近くを占める。「1日1個のリンゴで医者いらず」といわれるが、リンゴ農家でさえ、「野菜? 漬物を食べてますよ。リンゴはあまり食べないね」。その上、温泉が豊富だから、大酒を呑んで熱いお湯に入る。青森県の人にいえた義理ではないが、これでは長生きできないだろう。

   同じ雪が多く寒い長野県は長寿の県として知られている。やはりその違いは生活習慣の違いにある。

   私は辛いもの大好き、漬物大好き、酒はもっと好きだが、意外に思われるかもしれないが、野菜大好き人間でもある。カミさんに「いま高いんだから」と文句をいわれながら、キャベツ、キュウリ、ブロッコリーと、冷蔵庫にある野菜をぶち込んで大きなボールいっぱいの野菜サラダを平らげてしまう。

   ノンフィクション・ライターの本田靖春さんは肉好きだった。一緒にステーキを食べに行くと、5~600グラムのステーキをぺろりと食べてしまった。だが、野菜はほとんど食べない人だった。50代から深刻な糖尿病で苦しんだ。私も糖尿病ではあるが、この年まで曲がりなりにも生きてこられたのは、野菜にあるのかもしれない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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