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野獣ボブ・サップ野放しで大丈夫?同居女性に凄まじいDV「部屋が血だらけ」

   週刊文春に、格闘家のボブ・サップと今年(2017年)1月まで一緒に暮らしていた女性が、サップから地獄のような暴力を振るわれていたと告白している。出会いは10年の暮れ。会った印象は真面目で優しそうだったという。翌年の春から交際を始め、彼女の前夫との子供にも会いたいといってくれた。

   恋人兼マネージャーとなった彼女だったが、時として、人が変わったように何時間も面罵したり、ホテルでいきなり1・5メートルの高さから床に投げつけられたこともあるそうだ。そうしたDVの後には、決まって優しい言葉をかける。だが、毎日のように暴力を受け、バリカンで髪を刈られたこともある。宿泊していたホテルの部屋が血だらけになり、ホテルから20万円請求されたこともあったそうだ。

   原因は鎮痛剤中毒で、試合が近づくと筋肉増強剤や興奮剤も使用しているからではないかと彼女は話す。身長2メートル、体重145キロの男に殴られたら......。そう思うだけで身の毛がよだつ。

   逃げればよかったとDVの実態を知らない人はいうが、「ただ肉体的にも精神的にも暴力を受け続けると、もう何かをしようという気力さえも奪われてしまうのです」と彼女は訴える。警察に何度か相談をして、被害届を出したいといっても、「無理だ」といわれてしまったそうだ。ようやくサップから逃げられたのが今年1月だった。

   この話が事実なら、日馬富士の殴打騒動よりはるかに大きな問題である。格闘家などではない、本物の「野獣」だ。格闘技界がどう判断するのか、注目したい。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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