2018年総裁選に小泉進次郎が立つ!?出たら面白くなるが「古い自民党」じゃまだ無理か

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   2018年の干支は戌(いぬ)。戌には「滅びる」という意味があり、草木が枯れる状態を表しているという説もあるそうだ。何やら不穏な年になりそうではないか。週刊現代が恒例の「2018年はこうなる」という特集を組んでいる。

   「日経平均3万円超は6月」「4月にアメリカが北朝鮮を空爆して、金正恩はロシアに亡命する」「エンゼルス大谷と日ハム清宮が日米新人王」「貴乃花土俵際の粘りで、白鵬引退、モンゴル派閥解体」「六代目山口組に再分裂の危機」「平昌五輪は史上最多の金6個」「松山英樹がマスターズを制する」

   こう並べても、誰もが思いつきそうなことばかりで、週刊誌らしい切り口がない。週刊ポストに至っては、「株価4万円か1万円割れ大暴落か」「金正恩暴発か電撃米朝会談か」「中国経済アメリカ超えか大崩壊か」と羅列するだけだ。

   週刊現代の「9月総裁選に小泉進次郎が出馬」という記事を見てみよう。長期政権というより、誰もいないから仕方なくダラダラ続いている安倍政権に、ようやく「いい加減に辞めてくれよ」という声が、党内から大きくなってきているという。その代表は、地方を回って支持を広げようとしている石破茂と、このところ激しく安倍のやり方を批判している小泉進次郎である。

   小泉は石破が来年9月の総裁選に出れば応援する側に立つが、もう一つは、自身が立候補するのではないかと自民党の重鎮が見ているそうだ。政界デビュー10年を来年迎える小泉が総裁選に第三の候補として立候補すれば面白いが、派閥優先、年功序列を守り続ける自民党だから、そうはならないだろう。机上の空論なら、もっと度肝を抜く発想が欲しいが、無いものねだりなのだろう。

自民・二階堂幹事長恐喝で中国人逮捕!買い取り迫られた不都合な書類ってナニ?

   失礼だが、合併号で480円もする週刊ポストだが、これでもかとやたら多い袋とじSEXYグラビアを除いては、ほとんど読むところがない。自民党の二階俊博幹事長が中国人に脅されていたという思わせぶりな記事だけが、オヤと思わせる。

   何でも週刊ポストによると、日本に住む中国籍の会社経営者・王俊彦を警視庁捜査1課の捜査員が逮捕したという。この人物、在日中国人社会では名の通った大物だそうだ。彼の会社が買収した静岡県のセミナーハウスの倉庫から、「衆議院議員二階俊博」と記載のある段ボール箱が見つかったという。

   何でも、二階が派閥事務所の閉鎖をする際、書類などをそこに保管していて、そのままになっていたそうだ。それを見た王が、二階の二男・直哉に「買い取った中に大変なものがあった。これを流せば大変なことになる」と脅したというのだ。また、衆院選が迫った17年9月22日にも、「明確な返事がない場合は、コピーをマスコミに送る」というメールを出した。

   しかし、直哉は応じなかった。逆に二階側は被害届を出して、王は逮捕されてしまうのである。その後、奇妙なことに、王が資料を二階側に返すという示談書を交わし、二階側は被害届を取り下げている。段ボールに入っていたという二階の重要な資料とはいったい何だったのだろう。

   時の自民党幹事長を脅迫したといわれる"大事件"なのに、私が知る限りメディアは大きく取り上げていないのはなぜか。王の倉庫をガサ入れして、資料を手に入れた警察は、時の大権力者の「弱点」を何か握ったのではないか。そうだとすればだが、警察に「やましい」恥部を握られた二階は、これから警察の意向を忖度して動かざるを得ないのではないか。そんなことを考えながら読み終えた。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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