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アマゾンの新サービス

   先に、Kindleが売れていないといったが、日本のアマゾンは順調に売り上げを伸ばしているようで、週刊現代によれば、16年の売り上げが約1兆を超え、18年にはイトーヨーカドーの売り上げを抜くといわれているそうだ。

   アマゾンは、まだ地域が限定されてはいるが、『アマゾンフレッシュ』というサービスを始めた。アイテム数は10万点で、最短4時間で家に届けてくれる。

   これに危機感を覚えたイトーヨーカドーやイオンが、対抗して同様のサービスを始めると週刊現代が報じている。

   しかし、アマゾンはその上を考えていると、立教大学の田中道昭教授がいう。

「彼らが狙っているのは生鮮食品から宇宙旅行まで、ありとあらゆるモノやサービスを販売する『エブリシングストア』になること」
 

   こうしたサービスが広がれば、スーパーマーケットは閑古鳥が鳴き、姿を消してしまうかもしれない。ITのできない高齢者の飢死が深刻になるかも知れない。

   これもハワイでのことだが、朝、家の前のゴルフ場を眺めていたら、凧揚げならぬドローン揚げをしている若いカップルがいた。

   スーパーでは、安いものから高いものまでいくつものドローンが売られていた。

   アマゾンで注文したものをドローンが運んでくる時代もすぐそこに来ている、そう実感させられた。

   アップルやグーグルがなくなっても、アマゾンは生き残るだろう。本や食という、人間になくてはならないものに特化し、新たなサービスを次々に推し進めている。

   もはやイオンやヨーカドーが適う相手ではないと思うが、このままアマゾンが繁殖し続けることに不安を覚えるのも事実である。

元木昌彦プロフィー ル
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年 まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊 編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日 本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地 で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死 ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス) /「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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