勝ったのは船越英一郎
ところで、今年のお騒がせ女といえば、豊田真由子元議員と松居一代を挙げるだろう。 その松居がめでたく船越英一郎との離婚を勝ち取ったと、記者会見を開いてガッツポーズをしたそうだ。
だが週刊文春によれば、「謝罪なし」「財産分与なし」の決着では、勝ったのは船越のほうだそうだ。
松居の財産は30億円ともいわれる。会見でも「何が一番大事なのかを考えた中で答えは一つでした。財産です」と答えて、報道陣を唖然とさせた。
だが船越サイドは、警視庁北沢署に名誉棄損の告訴を行っており、受理されているそうだから、こちらが成立すれば懲役や罰金、逮捕もあり得るそうである。
まだまだ松居劇場の第二幕、第三幕があるかもしれない。
私が日本を飛び立った日に野村沙知代が亡くなった。85歳で亭主の野村克也より3歳年上だった。
案の定、悪口ばかりが週刊誌に載ったが、私にはとてもやさしい、いいお婆ちゃんだった。
何度か2人だけで食事をした。彼女もノムさんも飲まない。テレビのようではなく、静かな話し方だった。
博覧剛毅とまではいわないが、いろいろなことを知っていて、特に行儀や冠婚葬祭に詳しかった。そこで私がプロデュースして『新・冠婚葬祭入門』(祥伝社新書)を出した。
その書き出しにこうある。
「人生で一番大切な原点は、家庭。"安全・安心・安住"という、人生の3つの柱を与えてくれるのが家庭で、そこからすべては生まれます」
本質的には家庭的な人だったと思う。大監督のノムさんが頼り切っていた。あれほど仲のいい夫婦を見たことがない。ご冥福を祈る。