日馬富士の貴ノ岩暴行事件をめぐり、きのう20日(2017年12月)開かれた横綱審議委員会で、白鵬の相撲態度や品格に異例なばかりの批判が続出した。
北村正任委員長は、白鵬が審判の黒星判定に自ら物言いをつけて抵抗したことや千秋楽に観客に万歳を求めたことを「少しどころか、かなりの疑問が出た」と指摘した。さらに、格下力士に張り手やかち上げを食らわす立ち合いにも「美しくない」「見たくない」などの声がほぼ全委員からあったという。
相手の頬にビンタを飛ばす張り手は、15日の取組中10日以上もあった。かち上げは直角に曲げた肘で相手の顔を殴りつけるに等しい。どれも禁じ手ではないが「横綱とは到底いえない」(北村委員長)荒技で、相手は格上の横綱にやり返すこともできない。
司会の小倉智昭「要するに、横綱として相撲が汚い。ファンからも批判が寄せられています」
暴行事件にもつながった
横綱審議委員の一人、山内昌之・東大名誉教授は「相撲の美学とは異質のものになっている。禁じ手でなければ何をやってもいいのか。こういう土壌が今回の事件にもつながったのではと、大変話題になった」という。
協会はこの批判にどう応じるのか。横綱の張り手やかち上げを放置しておいては相撲は格闘技になってしまう。
小倉「なんとかならぬものかね。悲しいです」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト