『のぞみ34号』台車は破断寸前だった! 異常を知りながら走行したJR

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   博多発東京行きの『のぞみ34号』(16両編成)で見つかった鋼鉄製の外枠の台車の亀裂が、側面17センチのうち14センチまで達していたことが分かった。

   繋がっている部分はわずか3センチという破断寸前で3時間も走行し脱線・転覆の大惨事の恐れがあった。

   車両を保有するJR西日本の吉江則彦副社長が事故発生後初めて記者会見し明かしてもので、「新幹線の安全性に関し信頼を裏切るもので深くお詫び申し上げる」と謝罪した。

   番組の『NEWSミウライン』のコーナーで伝えた簡単な情報に新聞情報をくわえると、経緯は次のようだった。

   『のぞみ34号』は最初の停車駅である小倉駅を出た11日(2017年12月)午後1時50分ごろ、乗務員が焦げたような異臭と異音に気付いた。岡山駅で乗り込んだ保安担当の社員3人が異臭を確認し「点検」を提案したが、JR西日本の輸送指令の判断でそのまま走行を続けた。

JR西日本から伝えられなかった異常

   新大阪駅でJR東海の乗務員に交代し、車掌が京都駅を過ぎようとしてところで異臭を感じ、名古屋駅で停車した際に床下の点検を行ったところ亀裂や油漏れが見つかった。このため運航を中止し、乗客(1000人)は後続車に乗り換えてもらった。

   しかも新大阪駅でJR西日本の乗務員がJR東海の乗務員に引き継いだ際、口頭で「異常なし」と伝えていたことも分かった。

   異常を認識しながら約3時間も走行を続け、しかもその異常を後継の乗務員に知らせなかったJR西日本の事なかれ主義。107人が死亡したJR西日本の福知山腺脱線事故の反省が全くできていないのではないかと思い起こす。

文   モンブラン
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