「北海道で超巨大地震が今後30年以内に最大40%の確率が発生する」ときのう19日(2017年12月)、政府の地震調査委員会が発表した。30年とはすぐ先だ。「切迫している可能性が高い」といわれると驚く。
超巨大地震の大きさとはマグニチュード8.8程度以上で、2011年の東日本大地震と同じクラス。地域はプレートの境界で「地震の巣」といわれる北海道東方沖の千島海溝沿いだ。
高さ30メートルの津波発生の予想
司会の小倉智昭「今回の発表、どう思われますか」
スタジオに出演した北海道大学の西村裕一准教授は「専門家の間では、北海道の太平洋沿岸では経験したことのない津波が起きるということは20年前からいわれていました。今回の発表をもとにこれからの対策を考える機会になればと思います」と冷静に話す。
小倉「その巨大地震が起きたとき、どの程度の津波が来るのでしょうか」
北海道危機対策のこれまでの津波シミュレーションによれば、えりも町大和で29.8メートル、釧路市音別町直別で27.8メートル、釧路市益浦で19.8メートル、根室市桂木22.5メートルなどとされている。
リポーターの岸本哲也が説明する。「北海道で怖いのは冬の時期で、被害が拡大する恐れがあります。屋根の積雪で全壊棟数1.5倍、避難路の凍結で死者数7.2倍、暖房器具で焼失棟数10.7倍と予想されています」。西村教授も「早く逃げなければいけないのに、時間がかかってしまう」と指摘する。
深澤真紀(コラムニスト)「やっぱり日本は、防災国家を第一にしなければなりせんね」
小倉「とにかく、いつ起きるから分かりませんから、地震だけは」