人気ブロガーはあちゅうさん「私もセクハラ受けていた」 電通のカリスマ広告マンを「告発」

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   作家でブロガーとして人気のはあちゅうさん(31)が、広告会社電通に勤務していた時、先輩で花形の広告マンから、セクハラ・パワハラの被害を受けていたことを暴露した。アメリカで起こったセクハラ告発の「metoo(私も)」運動だという。覚えのある男どもよ、女性が口を開き始めると怖いぞ。

 

   はあちゅうさんが訴えた相手は、岸勇希さん(40)。電通のクリエイターでカリスマ広告マンとしてならし、史上最年少でクリエーティブの最高職位に就任。世界の広告の祭典「カンヌライオンズ」で金賞をとるなど、業界では有数の人物だ。

 

   はあちゅうさんは2009年電通に入社し、すでに花形だった岸さんは憧れの存在だったという。しかし1年経った2010年3月頃からハラスメントを感じ始めたという。

 

   電話で、「今から来い。手ぶらで来るな。かわいい女も一緒に連れて来い。お前みたいな利用価値のない人間には、人の紹介くらいしかやれることはない」などと、深夜、月1、2回自宅に呼び出され、朝方まで、帰ることを許されなかったという。はあちゅうさんの家族や友人の人格否定もあった。

 

   「自宅では、黙って正座をさせられ、彼が作業をしているのを延々と横で見させられるか、自慢話を褒め続けたり、岸さんの嫌っている人を一緒にけなすなどさせられました」

 

   送られてくるメールは、「無視しやがって」「厳しく言ったけど、愛だから、愛」といった調子。ついには、「俺に気に入られる絶好のチャンスなのに、体も使えないわけ?」「その程度の感覚でうちの会社に入ったの?」「お前にそれだけの特技はあるの? 特技が何か言ってみろ」と性的な関係を要求されもした。

 

   限界に達したはあちゅうさんは2011年11月、岸さんに今後連絡しないことを伝えた。「広告業界では生きていけなくなるぞ」と言われた。結局2年6か月で電通を退社した。岸さんからの連絡はなくなった。

突然届いた謝罪文

 

   しかし今年(2017年)10月、ネットニュースの「BuzzFeed Japan」がこの問題の取材を恥じ得ると、突然岸さんから謝罪文が届いた。「本当にごめんなさい。当時の自分が......稚拙で傲慢で愚かな考え方だと改めて思い、深く反省しています」。さらにおととい(12月16日)自身のHPでも、謝罪した。

 

   双方の言い分を比べると、「人格否定発言」では、はあちゅうさんは、「底辺の人間の知り合いは底辺」「平凡な家庭」と言われて傷付いたという。岸さんは「議論や指導で白熱して、威圧的な追い込む言動はあった」と認めた。一方、「深夜の呼び出し」(前出)では、岸さんは性的要求を否定している。

 

   今回の告発をはあちゅうさんは、「他の女性の勇気に背中を押されました」と言っている。具体的にはハリウッドから起こった「#metoo運動」だという。多くの女性たちが、「私もやられた」とツイッターで声をあげ始め、大きな社会現象になっている。

 

   司会の羽鳥慎一「今まで我慢していた人たちが、書き込むようになった」

 

   石原良純(気象予報士)「アメリカでは訴訟も起こっている」

 

   住田裕子(弁護士)「日本では時効がある。気がついてから3年なんで、訴訟になりにくいかも」

 

   羽鳥「ネット発信だと世界に広がる」

 

   住田「TIME誌は今年の言葉として、『沈黙を破る人たち』を選び、告発にもつながった。私も過去色んなことがあっても、当たり前だと思っていたのが、あ、声をあげていいんだと認識した」

 

   玉川徹(テレビ朝日解説委員)「岸さんの謝罪を読んだけど、謝ってはいるが、コアな部分を認めていない。はあちゅうさんも納得していない。傷つけているんだから、全面的に謝罪すればいいと思う。潔くない」

 

   羽鳥「これで『#metoo』運動を知る人が増えたでしょうね」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト