「これはホントの魔法です」と司会の羽鳥慎一。野上慎平アナも「映画ハリーポッターのシーンのような、魔法のような技術が開発されました」という。ただのスチル写真にスマホをかざすと、スマホ画面でそれが動き出す。要するに、動画が再生されるのだが、そこまで来たかという感じだ。
アルバムに写真が並んでいる。なんの変哲も無いページだ。ところが、スマホを写真にかざすと、写真が動き出して、写っている人物の声も聞こえてくる。どうやって作った?
リポーターの黒宮千香子が浅草の雷門やスカイツリーをバックに動画を撮っている。「雷門に来ました」「スカイツリーです」と大仰にカメラに話しかける。撮影しているのは、専用のアプリをダウンロードしたスマホ。と、そこまでは普通の動画撮影と変わらない。
が、次に手のひらサイズの白い箱が登場する。これが「Lifeprint」というプリンター。動画の一場面を選んでプリントさせると、黒宮の姿が写っているスチル写真が出てくる。この写真と動画は結びつけられて、サーバー上に保存される。写真にスマホをかざすと、アプリが、サーバー上に保存されている動画を見つけ出し再生させる、という仕組みだ。
プリントされた写真は、裏面がシールになっていて、アルバムにでもハガキにでも貼り付けられる。同じアプリをダウンロードさせたスマホなら、なんでも再生するから、ハガキに貼り付けて、あるいはアルバムごと送れば、誰でも動画を見ることができる。
街でこれを見せると、皆「あっ」と驚き、「すごい。ほしいです」「そんなことができるんだ」「すげえ」という。「サプライズの告白とかに使ったらどうだ」なんて人もいた。
銀座ロフトの売り場では、「若い女性が多いですが、いろんな年代の人に楽しんでいただけるプリンターだと思います」という。
孫の写真が届いて動き出す
そしてこの時期オススメの使い方といえば、年賀状だろう。野上が「孫たちの写真が届いて、それが動き始めたらもう大喜びですよ」という。そりゃそうだ。別に孫に限らない。ありとあらゆる可能性が生まれる。
羽鳥「動画を送ればいいんですが、これだと面白さが出ますね」
野上が「年賀状というこの温かみは、日本人に合うような気がする」と、用意した羽鳥あての年賀状を手渡した。野上の写真が貼ってある。スマホをかざすと、野上がしゃべりだした。
アプリは無料。プリントのペーパーは1枚100円くらい。プリンターは1万8792円(税込)。アプリのダウンロードは、検索で「Lifeprint」(アルファベット、Lは大文字)を探すと、アイコンが出る。これをタッチすればOK。
そのスマホで撮影し、動画のどこかいいシーンを選んで、プリンターに伝えると、スチル写真が出てくる。アプリはどのスマホの機種でも対応するから、同じ手続きを踏めば、共有できるという仕組み。
羽鳥「どうです?」
浜田敬子(元アエラ編集長)「多分、めんどくさくてやらないかな、みたいな」(笑)
数年前、NTTが実験をしていたことがあった。まだスマホではなく、特別の端末を使ってイラストが動くというものだったが、それが形になったわけだ。小さなプリンターとはね。コロンブスのたまごはどこにでもあるらしい。