「幸福と不幸」境目は年収1500万円―カネありすぎると不満は溜まる
幻冬舎の社長・見城徹の評判がすこぶる悪いようだ。言論機関の社長にもかかわらず、安倍首相とベッタリなこと、芸能界でもバーニングの周防郁雄の威を借りてドン気取りでいるのが、批判を浴びているようだ。ZAITENという業界紙が、「幻冬舎見城徹 この顔に気をつけろ!」という大特集をやっている。こうした雑誌の常だが、タイトルのわりに中身は薄い。
同誌によると、衆院選の告示があと2日に迫った10月8日、インターネット放送局のAbemaTVの見城の番組に安倍首相が出演した。そこで見城は、<見ている者が鼻白むほどに、見城らは持ち上げ、擁護し、安倍に批判的なメディアを糾弾した>(ZAITEN)
漫画家の小林よしのりも「この人の安倍信仰は、色んな作家を抱えている出版社の社長としては、もはや常軌を逸している」と不快感を表明しているという。多少彼のことは知っているが、目立ちたがりで、権力欲の旺盛な人ではある。
倉持センセイ! こういう人間を言論機関のトップに置いておいてはいけないのでしょうね。
スパコン長者の「ペジーコンピューティング」齊藤元章代表が、経産省所管のNEDOからの助成金を騙し取ったとして東京地検特捜部に逮捕されたが、週刊新潮がこの御仁は麻生財務相と親しかったと報じている。
麻生を齊藤に紹介したのが、伊藤詩織に対する準強姦疑惑で時の人になった元TBSワシントン支局長の山口敬之だという。山口が使っていた永田町の「ザ・キャピトル東急」の超高級な一室は、山口が齊藤から借りていたそうだ。それが事実なら、やはりこの男、取材対象との距離感の持てない、ジャーナリストとしては失格な人物だったというしかない。
お次は週刊ポストの幸福老人と不幸老人の特集。読みどころは、当然の話だが、おカネで幸福は買えないということである。貧しい人間にとっておカネが必要なことは間違いないが、物質的な満足感は一定の生活水準に達してしまえば、それ以上は上がらない。もっと稼ごうと無理して働いて健康を損なうこともあるし、家庭を顧みなくなるなど、他が犠牲になれば幸福度は下がってしまうという。
筒井義郎大阪大学名誉教授は「その境界線は1500万円」だという。今の私には夢のような金額だが、たしかに1500万円というのはわかる気がする。それ以上あっても、生活が膨らむだけで、今度はそうして膨らんだ生活を続けなくてはならなくなる。何事もほどほどがいいのだが、それにつけてもカネの欲しさよ。