千葉県市川市の江戸川放水路の河川敷に大量のカキの殻が不法投棄され住民が困惑している。もともとこの放水路はカキの生息地でとるのは違法ではないが、貝殻を捨てるのは違法。その量はおよそ100トンに達している。
一体誰が捨てているのか?『スッキリ!』が探ると、とんでもない実態が...
カキの殻が捨てられているのは、江戸川放水路の河口付近約1キロの範囲。子どもが転んでケガをする事故も相次いでいるため4日(2017年12月)には地元で撤去作業を行ったが、1日15トンの殻を撤去するのがやっとだった。
この江戸川放水路付近は、海水と淡水が混ざり合いカキの生息に適した環境。いるのは浅瀬や干潟を好んで生息する『マガキ』という種類だという。
東京湾の生態に詳しい東邦大学理学部の大越健嗣教授は「水質管理がされていないので食品として安全は担保されていない。食べるには不安がある」と話す。その一方でカキは、生活用水が流れ込み汚れた放水路をきれいにしてくれる利点もある。
地元の人や釣り船業者はそうした事情を知っているためカキを獲ることはないという。近くで釣り船店を営む伊藤千鶴子さんは「獲っているのは99.9%中国人」と次のように話す。
多い日には100人以上くる
「2~3年前からカキを獲りに、多いときは100人以上やってきて根こそぎ獲っていく。朝、ワンボックスカーでやってき潮が引くと一斉に獲りだし夕方、再びワンボックスカーが来て人間とカキを乗せて帰って行く。だから商売でやっていると思う。貝殻ごと持っていくのは重いから身だけ取って殻を捨てていくんです」
カキを根こそぎ獲ったために最近は川の汚れが目立つようになり、釣り人には有名なハゼがいなくなったという。
こんなところにまで中国人が出没し商売のネタを獲っているのには驚く。司会の加藤浩次は「それが中国料理店に行っているとなると、知らずに食べているかも...」。
コメンテーターのモ-リー・ロバートソン(国際ジャーナリスト)は「エコロジー破壊でもあり中国人グループにメッセージを送った方がいい」。
管理している江戸川河川事務所は「殻を捨てるのは不法投棄。ただ現行犯でないと取締りは難しい」という。地元では投棄だけでなく、カキの捕獲についても法的に規制してほしいと訴えている。