岩手県岩泉町の伊達勝身町長(74)が女性記者に抱きついてキスするなどのわいせつ行為をしたと、記者が属する岩手日報がきのう6日(2017年12月)、一面で報じた。町長は「幻聴が聞こえたので助けに駆けつけ、キスはしていない」と否定、主張は真っ向から対立している。
事件が起きたのは10月(2017年)中旬、取材を終えて、町長や知人ら4人で会食後、女性記者が町内のホテルに泊まった翌朝のこと。部屋が突然ノックされ、「ドアを開けたら町長が入ってきて抱きつかれ、複数回キスをされた」と女性記者は主張する。この記者はショックで休職中、告訴も考えているそうだ。岩手日報は謝罪を要求していたが、事実を一部否定されたため報道に踏み切った。
幻聴聞えホテルに向かった
きのう記者会見した町長によると、自宅でひげをそる最中に「助けて」の声が聞こえ、あわててホテルに向かったという。無事を確認し「あーよかったと思わずハグした」「キスした認識や記憶はない」「女性が連れていかれるという幻聴がきっかけだった」と、町長は話した。
町長によると、幻聴は去年8月の台風10号で川が氾濫する被害が出てから聞こえ始め、10月下旬にはPTSD(心的外傷後ストレス障害)で入院したという。町長は「わいせつ目的で朝、行きますか」「どちらかがウソをついているが、私にその意識はない」「進退は相談して決める」などとも語った。
司会の小倉智昭「まだ決めつけられないが、町長の話を聞いて、あれ、へんだぞと思う人はいっぱいいる。政治家は何かあるとすぐ入院と結びつける。キスとはどう考えてもおかしいですよ」