このところ日本海沿岸で相次ぐ北朝鮮の漁船の漂着。中には、無人島に上陸している間に、バイクを盗んだ不届き者もいた。北朝鮮のテレビでは、漁業も「戦いだ」みたいな政治宣伝も流れていたが、中に工作員まがいが混じっていない保証もない。厄介な漂着だ。
北海道・松前町沖で発見された木造船には10人が乗っていた。船内からは、イカや漁具が見つかったが、他にバイクが積んであった。実は、発見される前、沖合の無人島・松前小島に漂着、乗員が上陸しており、管理小屋に置いてあったバイクとわかった。他に家電製品も失敬していた。
小屋の管理人は、船の甲板に置かれたバイクの映像を見て、「俺のバイクだ」と確認した。船上には「松前さくら漁協」と書かれた木箱もあり、なんでも持って行く気らしい。
救助された漁師は、「9月に北朝鮮を出て、日本海でイカ漁をしていたが1カ月くらい前に漂流状態になった」という。海上保安庁は、漁船の要請に、米5キロ、缶詰などを与えたが、船上では、薪ストーブで煮炊きをしているらしい。
全員が帰国を希望しているというが、こんな木造船で戻るのは無理だろう。現に、全員死亡で漂着というのが何件もある。どうするのか。
司会の羽鳥慎一「11月だけで11件」
バイオテロの可能性を指摘
石原良純(気象予報士)「盗まれるのも大変なことだけど、それより、何か持ち込まれる方が怖い。朝鮮半島有事にね」
羽鳥「罪にはなる?」
住田裕子(弁護士)「無人島でも、管理していることがわかっている以上、窃盗です」
こうした漂着について、自民党の青山繁晴参院議員は、バイオテロの危険性を指摘している。「北朝鮮が、兵器化された天然痘ウイルスを持っていることは、国連の専門官の間では常識。上陸者に感染者がいたら危ない」(30日参院予算委)というのだ。
羽鳥「別のテロもありうる。全部が全部とは言いませんが」
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「可能性としては考えられる。漁師じゃないものが混じっているかも」
羽鳥「水際対策も考え直さないといけないのか」