大相撲で浮かび上がる白鵬vs貴乃花親方の確執 冬巡業に行かない巡業部長

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   大相撲の冬巡業が昨日3日(2017年12月)、長崎・大村市から始まった。暴行事件で引退した横綱日馬富士を惜しむ声が多く、日馬富士グッズは15分で完売だったとか。しかし、事件は尾をひく。巡業部長の貴乃花理事は参加せず、報道も、横綱白鵬と貴乃花の確執に目を向ける。

   日馬富士の暴行事件は、依然として腑に落ちないことが多い。むしろ温厚とも言える日馬富士が、なぜあそこまで殴ったのか、がいまひとつはっきりしないからだ。暴行が続くのを、その場にいた誰もすぐには止めなかった。全員がモンゴル人。モンゴル語の世界だ......。

   「モーニングショー」は3日、白鵬の宮城野部屋後援会の林覚乗・名誉会長に聞いた。日馬富士の引退の会見(先月29日)の夜、白鵬と食事をしながらTVで見たという。白鵬はその時、目に涙を浮かべていたと。「お酒を飲みながら、何も言わずに泣いていました」

   白鵬は、九州場所で40回目の優勝という前人未到の記録を達成した。その優勝会見で、暴行事件を謝罪。当事者の2人を再び土俵に上げたい、と発言。さらに観客にバンザイまで求めて、相撲協会から「厳重注意」を受けた。日馬富士復帰の願いも叶わなかった。

   その白鵬の巡業初日の映像で、気になるものがあった。会場ロビーに入ってきた白鵬はジャージ姿だったが、その背中には、「MONNGOLIAN TEAM」と大きく書かれており、白鵬はモンゴル相撲のヘッドバンドのようなものをつけていた。「MONNGOLIAN TEAM」ってなに?

貴乃花親方は相撲協会に一報入れていた?

 

   また、週刊ポスト(12月15日号)は、貴乃花親方は貴ノ岩の怪我が暴行によるものだと知った直後、相撲協会に一報を入れていたと報じた。これまでの報道では、29日に警察に被害届を出し、協会は2日、警察からの照会で初めて事件を知り、3日に事情を聞こうとしたが、貴乃花は拒否したとされていた。

   しかし週刊ポストは、後援会関係者の話として、貴乃花が協会に一報を入れた時、受けた協会幹部は、「やられた(焼きを入れられた)らしいな。大したことない」と一笑に付したと、書いている。なるほど、それなら貴乃花が協会に「あなたがたを信用していないから」と貴ノ岩の聴取を拒否したのもうなずける。しかし、そういう肝心なことが、なぜ今頃?

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   今巡業に貴乃花巡業部長は参加しなかった。貴ノ岩問題もあったが、他にもあった。28日に八角理事長が力士に講話中、白鵬から力士会を通して、「貴乃花巡業部長のもとでは、巡業に出ない」という申し入れがあったという。

   相撲ジャーナリストの杉山邦博さんは、「この2人の軋轢をどんどんエスカレートさせている」と苦言を呈したが、番組では2人の因縁の対決をこれでもかと並べて見せた。

   貴乃花巡業部長のもとでの巡業日数の増加。白鵬がこれに異議を唱えて、「一般でも土日は休みでしょ」と言ったとか。

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   住田裕子(弁護士)も「(日馬富士は)起訴猶予になるのではないか」と見る。

   巡業も様変わりらしい。事件を受けてか、移動の「別行動禁止」とか、深夜の遊びも控えるとか。相撲ジャーナリストの大隈潔さんは、「今巡業はバイキングですから。ちゃんこじゃなくて。可哀想ですよ」

   日馬富士は今週中にも送検される。そこから事態が動くのかどうか。相変わらず、霞がかかっている。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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