森友・加計学園問題、とくに森友学園では、近畿財務局が森友・籠池理事長(当時)側とやり取りした音声データがスクープされ、新たな局面を迎えている。「ゼロに近い金額まで努力する」「(地中のごみは)知らなかった事実なので、(補償を)きっちりやる必要があるというストーリーをイメージしている」など、<近畿財務局が大幅値下げのために価格交渉や口裏合わせではないのか>(朝日新聞12月1日付より)。この内容を補強するメモも示され、これまでの財務局側の答弁が「ウソ」だったことが明らかになった。
安倍首相の妻の昭恵が籠池の後ろにいることで、財務局側が「忖度」して、到底信じられない価格で国有地を売却したことは、100%立証されたといってもいいのではないか。だが、麻生財務相は再調査をすることを拒み、安倍首相は適切に処理したと報告を受けたから、そう答弁したまでだと「丁寧なごまかし答弁」で逃げるだけだ。
週刊誌は日馬富士騒動に大幅に紙面を割き、モリカケ問題など忘れたかのようである。東京新聞の望月衣塑子記者は私へのメールの中で「森友がなかったことのように扱われ、軍産複合体国家が当然のこととなっていく現状に不安を感じております」と書いてきた。
漠たる不安ではない。弱者いじめの税制改革、憲法改悪、穏健派のティラーソン国務長官を辞任させると伝えられるトランプ大統領に盲従して、北朝鮮危機を煽り、戦争へ突き進もうとしているかのような安倍首相の姿勢に、はっきりとした不安を国民は感じているのだ。
さて、日馬富士が引退発表して、気の抜けたビールのようになった暴行騒動だが、白鵬が反貴乃花という姿勢を鮮明にしたことで、モンゴル勢のこれからの動きが焦点になる。貴乃花側は貴ノ岩の傷が伝えられているような軽いものではなく、相撲生命をも危うくするものだという証明と、モンゴル力士たちの「八百長」の実態を暴けるかが勝負の分かれ目になる。注目したい。
話はガラッと変わる。高円宮憲仁親王と久子妃殿下の間に生まれた次女の典子さん(29)が、出雲大社のトップ、宮司・千家尊祐氏の嫡男、千家国麿氏(44)と結婚したのは、2014年10月5日だった。出雲大社の参道を歩く2人の姿は、さながら絵巻物から飛び出してきたかのような印象を与え、私などもため息をついたものであった。
さぞ幸福な日々を送っているだろうと思っていたが、週刊新潮によると、このところ「典子さんの姿が出雲から消えた」「別居説も出る頻繁過ぎる里帰り」など、不仲説も飛び出しているというのである。千家家の事情に詳しい関係者によると、<「確かに、我々はみな2人の関係が芳しくないという認識をしています。典子さんは都会で、東京のど真ん中でずっと暮らしてきて、突然あんな田舎に連れてこられても土台無理。出雲の寒さに音をあげられたというのも大きい。若い頃にちょっと会っただけでロクにデートもせず、"大丈夫?"って声はしきりにありましたけどね。基本的に別居しており、もうその期間は長くなっています」>
しかし、寒さが嫌だというくらいで別居に至るものではないだろう。週刊新潮が取材してみると、国麿氏が体調を崩しがちで、それが長引いているというのだ。昨年10月に建てた新居には、「人の匂い、住んでいる形跡は全くない」(週刊新潮)そうだ。先の関係者がこうもいう。<「宮司(國麿氏の父=筆者注)は"息子夫婦の仲が良くないこと、基本的に別居状態にあること、将来の離婚を覚悟していること"を漏らしています」>
尊いお方の離婚は2人が合意すればいいというものではないらしい。典子さんの母親、久子妃は東京五輪の立役者で、その前には天皇退位や新元号がスタートする。それに水を差すようなことはできないから、離婚するとしても、その後ということになるらしい。下々と違って、くっついたり離れたりも、大変なようだ。
フジ「めざましテレビ」永島優美アナ半同棲愛!サッカー元日本代表の父にはまだ報告なし
フライデーの報じている半同棲愛は、それほどの貴い方同士ではないから、くっつくのも簡単なようだ。フジテレビ系「めざましテレビ」でMCを務める永島優美アナ(26)の熱愛物語。<'14年にフジに入社し、いまや同局のエースとも言える永島アナは、都内にある彼女の自宅マンションで、毎週のように先輩局員と「お泊り愛」を育んでいたのである――。
11月14日午前11時、自宅最寄り駅近くのスーパーに永島アナはいた。夕飯の食材を手早く買い込んだ後、自宅マンションへと帰っていく。それから約3時間半後の午後2時半。今度は、錦織圭をキリッとさせた感じのイケメンが、彼女のマンションへと入っていった。 <「ユミパンのお相手は、一つ年上、5年目の先輩局員・A君です。現在は『Mr.サンデー』でVTR制作をしていますが、入社から4年間は『めざまし』のディレクターを務めていた。'16年4月に「めざまし」の司会になったユミパンに、先輩として仕事を教えたことで、交際に発展したようです」(フジテレビ関係者)
翌週月曜日の夕方、またしてもA氏は永島アナのマンションへ。さらに、永島アナの26歳の誕生日である11月23日にも、二人は逢瀬を重ねた。
永島アナは、父である元サッカー日本代表の永島昭浩氏(53)には「カレ氏ができても言わない」と発言していたこともあるが、A氏のこともまだ報告していないのだろうか。永島アナを直撃した。
――Aさんとのご関係について伺えますでしょうか。
「プライベートなことは話せないんです。すみません、こんな朝早くから・・・」
――交際宣言をする予定は?
「そんなそんな、恐れ多いです』>(YAHOO!JAPANニュース12月1日配信より)
女子アナは花形だが、外の人間と付き合う時間があまりない。そこで社内恋愛が自然と多くなるのだ。私も、出版社ではなくテレビ局へ入っていれば・・・。そう思うが手遅れだな。
出版界のスティーブ・ジョブズ「佐渡島庸平」に注目!大ヒット「君たちはどう生きるか」仕掛け
出版取次の年間ベストセラーが発表になった。1位は「九十歳。何がめでたい」(小学館)、2位は『ざんねんないきもの事典』(今泉忠明監修、高橋書店)、3位は恩田陸の「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎)、村上春樹の「騎士団長殺し」(1・2部、新潮社)は5位。
「九十歳」は読んだ。さほど面白いとは思わなかったが、年寄りの愚痴や、世間に対する直言が売れる時代というのは、まだまだ長生きしてもいいよということなのだろうか。
マガジンハウスから出た、吉野源三郎が80年前に書いた「君たちはどう生きるか」を漫画化した本が大ベストセラーになっている。私も読んでみたが、吉野の原文がかなり引用され、漫画を読むというより、わかりやすい解説書という感じの本である。
これをプロデュースしたのは、出版界の革命児といわれる「コルク」の佐渡島庸平である。講談社の私の後輩だが、彼は「宇宙少年」「ドラゴン桜」などのメガヒット作を手掛けた編集者である。5年前に、これからは欧米のように作家にはエージェントが必要だと、講談社を飛び出して「コルク」という会社を立ち上げた。現在は安野モヨコや小山宇宙、三田紀房などの売れっ子漫画家や芥川賞作家・平野啓一郎、「君たちはどう生きるか」を漫画化した羽賀翔一らと仕事をしている。
佐渡島が書いた「ぼくらの仮説が世界をつくる」(ダイヤモンド社)は、見事な編集者啓発の書である。出版不況と言われるが、佐渡島は「昨今の出版不況は、作品の質が落ちているせいで起きているわけではなく、本について、語る場、語る習慣がなくなってきているのが原因」との仮説を立て、出版がどうなるのかではなく、出版をどうするかを考え、精力的に活動している。贔屓ではなく、彼は出版界のスティーブ・ジョブズになれるかもしれないと思っている。彼に注目しておいたほうがいい。
東大に合格したけりゃピアノを買え!?学生の2人に1人がレッスン受講
「るろう剣心」という漫画がある。累計6000万部を超すヒット作だという。私は映画でしか見ていないが、まあ、漫画である。その作者・和月伸宏が女児のポルノDVDを所持していたとして、児童ポルノ禁止法違反で書類送検された。週刊新潮によると、警察が事務所や自宅を捜索したところ、10代前半とみられる裸の女児の映像が記録されたDVDが見つかったという。
このところこういうケースが多いが、常習だと起訴され、懲役1年か100万円以下の罰金になるそうだ。だが、所持していなければいいらしく、ネットでダウンロードしなければ、何度見ても罪に問われないそうである。おかしな法律ではないか。
やはり週刊新潮だが、東大に合格する学生の共通項として、3人に1人が公文式を経験していることは有名らしいが、それよりも多い2人に1人はピアノのレッスンをしていたというのだ。ピアノを持っている家はそれなりに裕福だという理由もあるが、ピアノは脳科学的にもいいというのである。2000年に「ピアノの稽古は問題解決能力を向上させる」という論文が出ているという。
東大合格者数で圧倒的な開成では全員がピアノを習っているそうだ。中学2年になると、2学期には自分で曲を作り、それを演奏するのが期末テストになる。アメリカのトップ大学では昔から次世代のリーダーたちが音楽を学んでいるという。なるほど、これから学ぶべきは英語ではなく、音楽か。でも、ジャズじゃダメなのかな。
「コマツ」安崎暁・元会長の見事な終活!がん治療しない、ゴルフは年間80ラウンド以上、推理小説書く・・・
建設機器大手の「コマツ」安崎暁(80)元会長が、日本経済新聞に告知広告を出し、胆のうがんを患ったが、放射線や抗がん剤による治療をせず、元気なうちに「生前葬」をやると案内したことが話題である。10月上旬にがんが見つかり、他にも転移していて手術のしようがないといわれ、「クオリティ・オブ・ライフ」を優先することにしたそうだ。
「コマツ」をV字回復させた下地を作ったが、引き際も潔く、相談役退任後は社から距離を置き、「日中の民間交流と、故郷・徳島県のベンチャー企業支援に力を注いでいました」(経済部記者)<週刊文春>。第二の人生は、囲碁を習い、ゴルフは年間で年齢以上の回数をプレーする「エイジ・ラウンド」を目指したそうだ。うらやましい! 回想録を出版した後は、「次は推理小説を書くのが夢」だといっているという。潔さもさることながら、人生の達人として感心する。
ビートたけしというタレント、テレビのコメントや彼の映画はつまらないが、週刊ポストの連載で、時々いいことをいう。今週も日馬富士の件に触れて、生前の大鵬親方に会った時、大鵬がこう語ったといっている。「タケちゃん、俺でも新弟子の時のシゴキはヤバかった。辛くて死ぬかと思った」
今回の日馬富士と貴ノ岩の「遺恨」を逆手にとって、日馬富士と貴ノ岩の取り組みを最高のエンターテインメントにしてしまえともいう。何場所先か、この2人の取り組みがあれば満員御礼はもちろん、日本中がTVを見ることになる。JRAにいって、どちらが勝つか馬券(ではないか)を売ったらどうかと思ったが、残念なことに日馬富士はさっさと引退してしまった。
たけしの舌鋒は安倍首相が打ち出した「高等教育の無償化」にも向く。これは間違いなく「世紀の愚策」になる。<「もしどんな大学に行く学生でも学費を無償化するとしたら、税金で『バカ』を量産しているようなもん。社会に出ても使い物にならない、大甘なヤローばかりがドンドン出てくるに決まってんだからね。(中略)
きっと高等教育無償化が実現したら、家に引きこもってゲームとネットの書き込みばかりしているようなのが今より増えちまうんじゃないのか」>
たけしのいうように、そのカネを保育園を作る方に回すことのほうが先だろう。
林真理子の小説を「最高のエロス」といわれてもなあ。彼女を思い浮かべてしまうと・・・
週刊現代は困ったことに読みたい記事がない。巻頭の安倍政権がたくらむ大増税問題も、少し前にやった週刊ポストの記事のほうが余程インパクトがあったし、もう人工透析は要らなくなる腎臓再生は大きなテーマだが、実用化はまだ先のようだ。
株の記事は私には関係ない。熱々のご飯に納豆をかけるのは間違っている(熱で納豆キナーゼの働きが弱くなるそうだ)といわれてもな~。AbemaTVがテレビを支配する日が来るのかもしれないが、私が見たい番組はまだない。
林真理子の日経の連載小説が「最高のエロス」で話題だといっても、彼女を思い浮かべてSEXシーンを読むのは・・・。どこか、読者の関心事とズレている気がするのだが。心配である。
【蛇足】
今週はチャンピオンズカップ。ダートのナンバー1を決めるレースだが、今年は実力伯仲で難解なレースだ。◎はルメールが初騎乗するカフジテイク。ダートで終い35秒の足を使える馬はそうはいない。直線が長い中京のコースは合うはずだ。〇はノンコノユメ。▲はテイエムジンソク。△はケイティブレイブ、ロンドンタウン、グレンツェント、サウンドトゥルー、アウォーディーまで幅広く流す。GOOD LUCK!