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「コマツ」安崎暁・元会長の見事な終活!がん治療しない、ゴルフは年間80ラウンド以上、推理小説書く・・・

   建設機器大手の「コマツ」安崎暁(80)元会長が、日本経済新聞に告知広告を出し、胆のうがんを患ったが、放射線や抗がん剤による治療をせず、元気なうちに「生前葬」をやると案内したことが話題である。10月上旬にがんが見つかり、他にも転移していて手術のしようがないといわれ、「クオリティ・オブ・ライフ」を優先することにしたそうだ。

   「コマツ」をV字回復させた下地を作ったが、引き際も潔く、相談役退任後は社から距離を置き、「日中の民間交流と、故郷・徳島県のベンチャー企業支援に力を注いでいました」(経済部記者)<週刊文春>。第二の人生は、囲碁を習い、ゴルフは年間で年齢以上の回数をプレーする「エイジ・ラウンド」を目指したそうだ。うらやましい! 回想録を出版した後は、「次は推理小説を書くのが夢」だといっているという。潔さもさることながら、人生の達人として感心する。

   ビートたけしというタレント、テレビのコメントや彼の映画はつまらないが、週刊ポストの連載で、時々いいことをいう。今週も日馬富士の件に触れて、生前の大鵬親方に会った時、大鵬がこう語ったといっている。「タケちゃん、俺でも新弟子の時のシゴキはヤバかった。辛くて死ぬかと思った」

   今回の日馬富士と貴ノ岩の「遺恨」を逆手にとって、日馬富士と貴ノ岩の取り組みを最高のエンターテインメントにしてしまえともいう。何場所先か、この2人の取り組みがあれば満員御礼はもちろん、日本中がTVを見ることになる。JRAにいって、どちらが勝つか馬券(ではないか)を売ったらどうかと思ったが、残念なことに日馬富士はさっさと引退してしまった。

   たけしの舌鋒は安倍首相が打ち出した「高等教育の無償化」にも向く。これは間違いなく「世紀の愚策」になる。<「もしどんな大学に行く学生でも学費を無償化するとしたら、税金で『バカ』を量産しているようなもん。社会に出ても使い物にならない、大甘なヤローばかりがドンドン出てくるに決まってんだからね。(中略)

   きっと高等教育無償化が実現したら、家に引きこもってゲームとネットの書き込みばかりしているようなのが今より増えちまうんじゃないのか」>

   たけしのいうように、そのカネを保育園を作る方に回すことのほうが先だろう。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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