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宮根誠司「隠し子の母」の告白

   さて、宮根誠司(54)というアナウンサーがいる。どう見ても私には「茶の間の顔」とは思えないのだが、それなりに人気があるという。不思議だ。

   その宮根の「隠し子の母」というのが週刊文春で激白している。彼女のことは6年前に女性セブンで取り上げられ、この欄でも紹介している。

   その時、宮根は「妻とは別の女性との間に隠し子がいる」ことを認めたが、宮根に都合のいい内容になっていたので、隠し子の母であるA子(30代)は、反論しようと思ったが、マスコミに出る勇気がなく、我慢するしかなかったという。

   A子の話によると、出会ったのは彼女が大阪・北新地のクラブで働いていた04年の6月だったそうだ。

   宮根は当時、大阪の朝日放送を辞めてフリーになったばかり。食事に誘われ、交際が始まった。

   付き合って2年ぐらいたったころ、宮根から「君より先に付き合っている人がいる」と打ち明けられた。ショックを受けたA子は、「その人と結婚する気があるなら、私はすぐ別れる」と数えきれないぐらいいったという。

   その上、その彼女と結婚したことを宮根は黙って、彼女と付き合っていたそうだ。

   07年6月、妊娠したことを伝えると、「え?」という困惑した返事が返ってきた。

   4日後に、「実は結婚している」と打ち明けたそうだ。宮根は謝罪し、妊娠半年後に、A子の両親のいる四国の実家にも行き、土下座して謝った。

   生まれた子どもを認知もした。だが、妻にはそのことを隠し続けたそうだ。

   08年、宮根は結婚していることをブログで公表し、「ミヤネ屋」の放送中に共演者から祝福を受けているテレビを見て、A子は思わず、生後10か月の子どもを乗せて、宮根の母親に「自分のことを知ってもらおう」と、宮根の実家にクルマを走らせたという。

   母親は驚きながらも「孫の顔が見られてうれし」と喜んでくれた。養育費も月々もらい、娘と宮根とディズニーランドへも1度だけ行ったそうだ。

   娘にも「誠司のおかげで今の生活がある」と口を酸っぱくしていっていたし、娘もたまに来る宮根を好きになっていたそうだ。

   だが、あることを両親から聞かされ、それが今回の告白をする動機になったという。

   娘が1歳になった頃、宮根と妻が、彼女には黙って、両親のところを訪ねてきたそうだ。

   近くのホテルに父親を呼びつけ、妻が「こんなことになって、どうしてくれるんだ」と詰問口調で責め立てた。

   そのことを父親は彼女を気遣って話さず、9年近くたって知らされた。

   「なぜ、彼と奥さんは、私ではなく父を責め立てたのでしょうか。なぜ、私に黙って家族を訪ねたのでしょうか」(A子)

    宮根が謝罪に来た時、父親は怒るどころか、逆に「頑張らなあかん」と励ましたそうだ。

   「彼と奥さんが取った行動は、そんな父の優しさを踏みにじる行為です」(同)

   10月23日に、宮根に会って「奥さんに私と私の父に謝ってほしい」と伝えたが、細かいことは覚えていないと話をそらした。すべてを公表するというと、公表してもいい、仕事がなくなって、社会的に叩かれるかもしれないが、甘んじて受け入れると答えたという。

   別れ際に、「僕と戦うんですか?」といったそうだ。

   彼女は、宮根の愛人、隠し子というイメージを拭い去りたいという。

   これだけ赤裸々に元愛人に告白されたら、テレビで「正義の味方」のフリはもはやできないだろう。不倫好きのワイドショーは、この話題を取り上げたのだろうか。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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