物議を醸す白鵬の優勝インタビュー 「日馬富士、貴ノ岩を土俵に戻したい」

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   横綱・日馬富士の暴行問題で大揺れの大相撲九州場所が、横綱・白鵬の40回目の優勝で26日(2017年11月)幕を閉じた。

   ところが優勝インタビューの冒頭で、白鵬が「場所後に真実を話し、膿(うみ)を出し切って日馬富士と貴ノ岩を再び土俵に上げてあげたいと思います」と日本相撲協会への牽制とも受け取られかねない発言したことが物議を醸している。

   おまけに最後「会場の皆さんと万歳をしたいと思います」と観客に異例の万歳三唱を呼びかけたのに至っては、見方によっては示威運動とも受け取れる行為だった。

   暴行問題は鳥取県警が日馬富士への再度の事情聴取や現場に居合わせた白鵬自身への事情聴取を28日にも予定しており捜査途中だ。

   一方、協会側では県警の捜査結果を待って日馬富士の処分を決めることにしているが、いまだに被害者の貴ノ岩の聴き取り調査ができていない。

   それに日馬富士の証言と貴ノ岩がモンゴル相撲協会の旭鷲山(元小結)に電話で話した内容が大幅に食い違っていることや「協会は信用ができない」と沈黙を続ける貴乃花親方のかたくなな姿勢など、単純な暴行事件として済ませられない根の深い背景の存在をうかがわせる。

「膿出し切る」の意味は?

   そうした中での白鵬の発言に小倉智昭キャスターは「この発言は、聞く人がどういう考え方をしているかによって受け止め方がまるで違う。どう思いますか?」。この問いに出演者の出した答えは...

   石戸奈々子(デジタルえほん社長)「社会的にこの問題がどう見られているのか伝わりにくい部分があるのかなと思いながら、このコメントを聞いていた。ただ後半は物議を醸す発言だったかなと思う」

   夏野剛(慶応大大学院特別招聘教授)「これから相撲を盛り上げるぞという気持ちもあったのでしょう。僕はこれでいいと思う」

   笠井信輔アナ「膿って何のことを言っているんでしょう。貴ノ岩が土俵に戻るのは当然であって、日馬富士の暴力のことだと土俵に戻すことは矛盾する。

   (あの発言は)日馬富士を守るんだという宣言に聞こえた。

   番組相撲担当プレゼンターの横野レイコ「深い意味はないと思う」

   全体の流れを見て客観的に判断できる立場で、こうも意見が異なるのは珍しい。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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