自民党の山本・前地方創生担当相また失言 「なんであんな黒いのが......」とアフリカ差別

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   もう失言なんてもんじゃない。自民党の山本幸三・前地方創生担当相の発言だ。アフリカをさして「なんであんな黒いのが......」といった。その前には、竹下亘・自民党総務会長の同性愛者への差別発言があった。ともに、それが世界に伝わった時のことなぞ念頭にない。お山の大将のレベルだ。

 

   山本氏の発言は、先週木曜日(2017年11月23日)北九州市で開かれた会合で飛び出した。同席した同じ自民党の三原朝彦・衆院議員が、アフリカ外交に力を入れていることに触れ、「なんであんな黒いのが好きなんだ」といったのだった。

 

   山本氏といえば、まだ現職だった4月、大津市で開かれた地方創生に関するセミナーでの講演で、「一番のガンは文化学芸員だ。この連中を一掃しないとダメです」と、観光振興に理解がない学芸員を批判した。この時は翌日、「適切ではなかった。撤回してお詫びしたい」と謝罪していた。

 

   今回の発言もたちまち釈明する羽目になった。「(黒いとは)アフリカ大陸を示す意味で、三原議員が頑張っているところを示す意味、人種とかそういうことを考えたことはありません。誤解を招くのであれば撤回したいと思います」。

竹下自民党総務会長は同性パートナーを否定

 

   竹下氏の発言も先週講演での発言だ。「国賓のパートナーが同性の場合、宮中晩餐会への出席には反対だ」といった。国賓といえば、国の指導的な立場にある人に決まっているが、大統領級でも結婚していない人もいれば、同性愛者だっている。さすがにこれには、与党からも批判が出た。  公明党の山口那津男代表が24日、「相手の国の制度や習慣を尊重すべきだ。反対というのは言い過ぎだ」といった。野党からは、立憲民主党の辻元清美・国対委員長が、「国際的に見ても恥ずかしい発言だと思う。問題視していきたい」と話し、今日(27日)から始まる予算委員会で追及する意向を明らかにした。

 

   当の竹下氏は23日、「姪っ子から電話があって、こんな議論起こすべきじゃないと叱られまして、言わなきゃよかったなと思っております」と照れ笑いを見せた。

 

   国分太一(キャスター)「失言続きますね」

 

   カンニング竹山(お笑い芸人)「このおじさんたちが、本当に思っていることがこれですからね。竹下さんは70歳でしょ。この歳の人に差別だとは伝わりにくい。僕は今46ですけど、同性愛者の問題って、最近になって差別なんだとわかった。人間の生き方は自由だというのは今の時代の考え」

 

   雪野智世アナ「公の仕事をしている方だから、自分はそう思っていても、こういう発言をすると問題だということがわからないのは、想像力の欠如というか」

  

   「ビビット」は人権問題評論家の荻上チキさんに、何が問題かを聞いた。

 

   まずは「差別」。肌の色やセクシャリティーでの差別。次が「国際発信」。日本の認識は遅れていると思われかねない。次が「公約違反」。「性に関する理解の増進」「アフリカとの関係強化」は自民党の公約だ。そして「想定不足」。「黒人の日本人」や「同性愛者の議員もいる」という考えが出来ていない、という答えだった。

 

   国会議員はいいよね。撤回といえば、済むらしいから。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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