相撲暴行問題で週刊新潮と週刊文春が独自報道 ますますわからなくなってきた真相

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   横綱日馬富士が前頭貴ノ岩に暴行した事件で、今日(2017年11月22日)発売の週刊誌2誌が、「知られざる全容」などとして、これまでの報道と異なる展開と分析を載せた。ただ、ことが起こったのは、モンゴル人5力士だけの完全なモンゴル語の密室だ。どこまで本当か。今ひとつわからない。

   警察の事情聴取に日馬富士は、平手で10数回殴った。カラオケのリモコンでも殴ったが、ビール瓶では「殴っていない」としている。また、貴ノ岩も「硬いもので殴られたが、なんだったかわからない」と言っているという。

   スポーツ紙などの報道では、発端は秋場所の後、東京・錦糸町の店に集まったモンゴル人力士に、貴ノ岩が、「これからは俺たちの時代だ」といったことで、鳥取で白鵬がただしたが、貴ノ岩がスマホをいじっていて日馬富士が切れた、ということになっている。

   ただ、鳥取での懇親会・二次会に出ていたのは、3横綱(白鵬、日馬富士、鶴竜)と貴ノ岩、照ノ富士の5人だけ。モンゴル語の世界だったことがわかっている。5人のうちの誰かが喋らなければ、外へは漏れないが、これまで直にしゃべったのは白鵬だけだ。

   週刊誌はこれをどう突破したのかわからないが、週刊新潮(11月30日号)はこう伝えた。

   貴ノ岩がスマホをいじっていて、日馬富士の話かけを聞いてなかったことに腹を立て、殴った。貴ノ岩は、「こんなことをしている(酔って喧嘩)からモンゴル人はダメだといわれる。こんなくだらないことは、俺たちの時代でやめます」と言ったというのだ。

   日馬富士が「何を偉そうに」とさらに焼酎の瓶を手にしたのを、白鵬が止めて外へ連れ出し、車の中で頭を冷やした。部屋に戻った時、貴ノ岩は「すみません」と謝り、日馬富士も「俺もやりすぎた。悪かった」と言ったと、記事はいう。

   これらモンゴル語の会話を、誰から聞いたかが鍵になる。事件発覚後モンゴルからコメントしていた元小結旭鷲山が昨日(11月21日)来日して、「電話で聞く。九州まで行ってもいい。関係者に会いたい」と言っていた。彼は、「このままでは、相撲がダメになる」とかなりの危機感を持っているようだ。モンゴル語の壁を破れる、しかも事情がわかっていて、5人とも話せる数少ない関係者の1人だ。

「モンゴルグループに染まったらクビ」と貴乃花親方

   一方、週刊文春(11月30日号)は、意味深な内容を伝えた。これによると、鳥取の懇親会の二次会は、貴ノ岩を制裁する場だったという。貴乃花親方は、ガチンコ相撲で横綱を張った人。弟子たちにも、同郷の力士との土俵外での接触を、馴れ合いの温床になると禁止していた。貴ノ岩にも、「モンゴル・グループに染まったらクビだ」と言っていたという。

   距離を置く貴ノ岩は、他のモンゴル人力士からは目ざわりな存在だった。鳥取巡業をいい機会に呼び出したのではないかと、週刊文春は書く。これも真偽はわからないが、横綱が3人もいるグループだ。相撲協会も簡単に手は出せないというのもわかる。

   司会の国分太一「発覚から1週間以上経ったが、新しいことが出てきて、どこに真相はあるのかわからなくなった」

   堀尾正明アナ「5人のうちの誰かが伝えないと、出てこない詳しい話が出てる」

   国分「なぜこんな違う情報が出てくるのか」

   週刊新潮が伝える、貴ノ岩の「下らないこと俺たちの時代で止める」という発言は、週刊文春の伝える「モンゴル・グループに染まったらクビ(貴乃花親方)」というのと一致する。

   今朝の産経新聞が「貴乃花の非協力に、協会困惑」と伝えたが、記事の裏には、モンゴル・グループには協会も触れないでいるという事情があり、貴乃花親方が協会に不信感を持つ理由でもある。旭鷲山の動きが注目されるのも、そのためだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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