北海道でイクラの窃盗事件が急増している。サケの腹を裂き、いま価格高騰のイクラをごっそり盗っていく。犯行の一部始終を防犯カメラがとらえた。
札幌の朝市をけさ(2017年11月22日)大竹真リポーターが訪ねると、店員は「イクラはめちゃくちゃ高いね。ここまで高いのは初めてで、たまらない」と話した。10月(2017年)の卸値は例年の2倍だという。
各地で頻発するイクラの窃盗被害はこれまですでに150万円相当に及んだ。浦河町など8カ所に孵化場を持つ日高管内の組合では4年前に400匹からイクラが盗まれた事件をきっかけに全部の孵化場に防犯カメラやバリケードを設置した。「それでも狙われる」そうだ。
防犯カメラの映像には、灰色っぽい画面に車のライトらしいのが映り、右手に棒、左手に懐中電灯、頭にもライトをつけた人影がおり、生け簀に入った。サケの頭を棒でたたき殺してから、腹を裂き、イクラをバケツに入れる。やがて車のライトが近づき、泥棒は乗って姿を消した。1時間で40匹がやられ、イクラ25キロが盗まれた。
密漁も横行
サケの密漁も横行している。
禁漁区域に早朝から何人もの釣り人が竿をのばす。近くには腹を裂かれたサケが放り出されていた。釣り人の一人をカメラが直撃すると「違います。やめといて」ととぼけ、急に「押した、いてえ、ヤバい、暴力だ」とわめきだした。別のカメラには体当たりを食わせ、警察に事情聴取されて、結局違法な釣りを認めた。
大沢あかね(タレント)「日本食ブームとかで、イクラの闇ルートがあるのかな」
司会の加藤浩次「ちょっとまずいな。防犯の設備投資をすれば、その分が価格にのっかるしね」